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インド映画おすすめ5選 | 人気の定番作品から最新作品まで紹介!
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これまで見たことのないものを目の前にしたときの衝撃は計り知れないものがあります。
人によってはそこがターニングポイントになったり、人生の方向性まで変わってしまうこともありますよね。
映画に限定すると筆者の中では「インド映画」との出会いがその一つです。
奇抜で、派手で、おしゃれとはかけ離れたビジュアルに、度肝を抜かれたのです。
怖いもの見たさで観てみると、これまた衝撃の連続で、自分は映画を枠にはめて見ていたのだと、映画はもっと自由でいいのだと、なんとも爽快な気分になったのでした。
インドは言わずと知れた映画大国で、最近ではハリウッドをも唸らせるような大スペクタルや単館映画の傑作を発表しており、世界中で評価が高くなってきています。
今回はそんな筆者が度肝を抜かれた思い出のインド映画とともに他4本をご紹介しましょう。
目次
『ムトゥ 踊るマハラジャ』
大地主のラージャに仕えるムトゥは明るく誠実な人柄で誰からも愛される人気者。
ある日、ラージャとともに訪れた芝居小屋で、女優のランガと出会う。
ラージャはランガに一目で魅了され、ランガと結婚すると宣言。
ところが、借金のカタとして追われていたランガをムトゥが助ける道中で二人は恋に落ちてしまい、三角関係に。
一方、自分の娘パドミニとラージャを結婚させるために陰謀を企てる伯父のアンバラは、スパイを使ってラージャにムトゥが裏切りを目論んでいると吹きこむ。
興収4億以上を稼いだインド映画ブームのパイオニア
眩しく光る極彩色の背景に女性の顔がドーンと真ん中に鎮座した衝撃のビジュアルを見たのが20年前。
筆者がインド映画の洗礼を最初に受けた作品、それが「ムトゥ 踊るマハラジャ」です。
ド派手な衣装と大人数で繰り広げる圧巻のミュージカルは、これまでに見てきたどんな映画とも違っており、驚きと好奇の熱を感じたことを記憶しています。
大人も子どもも楽しめるキャッチーな勧善懲悪のストーリーも手伝って、日本では空前の大ヒットをたたき出しました。
そしてなんと、日本公開20周年を記念して11月23日から満を持してのデジタルリマスター上映があるとのことです。
未見の方はこの機会に是非。
『バーフバリ 伝説誕生』
インド一帯を支配する大国マヒシュマティ。
命を狙われた女性シヴァガミは赤ん坊を抱えて川に転落し、自分の命と引き換えに赤ん坊を救って欲しいと神に祈りを捧げる。
こうして村人に救出された赤ん坊はシヴドゥと名付けられ、村長の息子としてたくましく成長した。
それから25年後、滝の上の世界見たさに崖をよじ登ろうとするシヴドゥの元にひとつの仮面が落ちてくる。
その仮面に魅了されたシヴドゥはその持ち主に会うため、ようやく滝の上の世界へと降り立つ。
そして暴君が支配するマヒシュマティ王国と戦う女戦士アヴァンティカと出会うのだった。
世界が熱狂した満足度200%のスペクタクル超大作!
インド国内で歴代の興行収入を塗り替えるまでに至った「バーフバリ 」シリーズ作。
日本でのロングラン上映もさることながら、中国やアメリカでも大ヒットを果たし、なんと世界興収300億を打ち出した、まさにモンスター級マサラムービーです。
インド映画のお決まりであるダンスや歌は封印して、ハリウッドも顔負けのアクションとCFXを駆使したド迫力の映像とエンタテイメント性には、インド映画の進化と未知数な可能性を感じずにはいられません。
本作を見たら続編の「バーフバリ 王の凱旋」を見ることもお忘れなく。
『きっとうまくいく』
インド屈指の難関工科大学ICEに入学した気弱なファルハーンとラジュー、そして自由奔放で天才肌のランチョー。
三人は寮で生活する仲良しルームメイトだ。
エンジニアを目指して厳しく競い合う学内で、成績を上げるだけの教育方法に疑問を投げかけたランチョーは学長の目の敵にされる。
あの手この手で学長から嫌がらせを受けるも、ランチョーの「きっと、うまくいく」という楽観的な呪文に救われるファルハーンとラジューだった。
それから10年後、ファルハーンとラジューはかつての学友チャトルに呼び出され、ランチョーに会いに行くことになるが…。
インドの学歴社会に一石を投じた大爆笑の青春コメディ
あのスティーブン・スピルバーグやブラッド・ピットが大絶賛した本作「きっと、うまくいく」。
エリート大学で親友とともに学園生活を謳歌していた主人公ランチョーが、突然姿を消してしまった理由を10年後に集まった友人たちの想い出話を交えながら紐解いていく。
カースト制度が根強いインドでは階級と学歴が比例しており、社会に出てからも大きく影響を及ぼすといいます。
でも人生で大切なのは「上位にいる」ことじゃない、よね?と、そんな社会を真っ向から否定して、真に豊かに生きることの意味を問いかけます。
しばらくは「うまーくいーく」が頭から離れません。
『めぐり合わせのお弁当』
ムンバイに暮らす主婦のイラは会社勤めの夫と娘の3人暮らし。
夫婦間の愛は冷めきっており、仲を取り戻そうと夫への手作り弁当を配達人に渡す毎日だ。
そんなある日、イラの作ったお弁当がリタイア目前のサージャンに誤送されてしまう。
戻ってきた空のお弁当箱を見て喜ぶイラだったが、夫の態度はいつもと変わらなかった。
やがてお弁当が夫ではなく見知らぬ男性に届いていたことを知ったイラは「全て食べてくれて嬉しかった」と、お弁当の中に手紙を忍ばせる。
こうしてイラとサージャンのお弁当を介した文通が始まった。
600万分の1のめぐり逢いから始まる奇跡のラブストーリー
世界一の人口を誇る国インドの大都市ムンバイでは、毎日5000人の配達人が20万近くのお弁当を手で届けるシステムがあります。
家を出たお弁当はオフィスに到着するまで、なんと3〜4人の手を介するのだとか。
そんな混乱必至の配達でも誤配送の確率は驚きの600万分の一!
ほぼ奇跡としか思えない確率を経て繋がった孤独な男女の小さな交流が、冷え切った都会の空気をじんわり温めてくれます。
昨今ダンス&歌に頼らないインド映画も増えており、興収1億越えという観点から見ても日本では幅広く受け入れられたようですね。
ムンバイに似た東京砂漠に住む人々におすすめの一作です。
『マリーゴールドホテルで会いましょう』
未亡人のイヴリンは、夫は死んで初めて多額の借金があることを知る。
返済のために家を売却してしまい、住む場所を失ったイヴリンは、息子夫婦との同居を断り、インドにある英国の風格漂うマリーゴールドホテルを訪れる。
しかし、現れたのは魅力的な謳い文句があった広告からは程遠いおんぼろホテルだった。
そんなイヴリンと同様に、事情を抱えてはるばるインドにやってきた熟年イギリス人男女6人もこのホテルに滞在することになり、やがて交流が始まる。
続編も公開に!異国の地で見つけた本当の幸せとは?
ジュディ・デンチやマギー・スミスといった名優の競演が話題を呼んだインド=イギリス合作映画。
英国内で“マリーゴールド旋風”を巻き起こし、口コミは海を渡って世界各国で大ヒットとなりました。
元々イギリスの植民地だったインドですが、混沌とした民衆生活には英国文化の片鱗も見えず、イヴリンを始め英国浸りの人生を送ってきた彼らは大きな異文化ストレスに苛まれます。
異なる価値観を受け入れることは大変なことですが、短い人生の中でそんな機会に恵まれるのはラッキーなことでもあるかもしれません。
まったく違う地で、違う価値観に出会い、本当の意味でのセカンドライフを手に入れようとする人々を滑稽に、時に厳しく、優しい視線で描いた傑作です。
映画で海外を感じよう
今回はインド映画でしたが、常夏ハワイを舞台にした洋画・邦画やハリウッドホラー映画も日本にいながら海外を感じることができます。
秋の夜長に手軽に異国の雰囲気を味わってみてはいかかでしょうか。
三浦 絵里子 /
ビギナーズ編集部 miura
映画配給会社に5年、TV局の映画海外セールスとして4年ほど勤務。現在はフリーで映画の宣伝プロデュースやSNS戦略、海外映画のプレスやインタビューの翻訳などを行う。自然美容と小鳥をこよなく愛するアラフォー。