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PCゲームとスペックの基礎知識!ゲーミングPCはどう選ぶ?
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ゲーミングPCは高性能なグラフィックボードやCPU、多くのメモリを搭載しており、美しいグラフィックと滑らかな映像美を提供します。しかし、どのように選べばよいのか、何を重視すればよいのかは初心者にとっては悩める問題でしょう。
そこで今回は、PCゲームを快適に遊ぶためのゲーミングPCの特徴や選び方、パーツやカスタマイズの基礎知識を徹底解説します。これからゲーミングPCを購入する人は、本記事をしっかりと読んで予習しておきましょう。
目次
ゲーミングPCとは?
ゲーミングPCとは、FPS・TPSやアクションなどのPCゲームのプレイに特化したマシンです。一般的なパソコンと比べて、高性能なグラフィックボード(GPU)やCPU、多くのメモリを搭載しています。
ゲーミングPCの特徴として、美しいグラフィックと滑らかな映像美によるゲーム体験が挙げられます。さらに動画編集や画像編集など、クリエイティブな作業を快適にこなすパワーを備えます。クリエイターにもおすすめのマシンといえるでしょう。
ゲーミングPCは拡張性にも富んでいます。高性能なパーツを自分の好みに組み合わせ、自由にカスタマイズ可能です。ただし、パーツ交換の手間や多少の専門知識がいることを考慮すると、一般層にはやや敷居が高く感じられるでしょう。
単にゲームを楽しみたい人、機械操作が苦手な人には、PS5やNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機が最適かもしれません。ただ、本格的なPCゲームを楽しむなら、ゲーミングPCは必須です。後述する「BTOパソコン」の購入も視野に入れてみましょう。
こちらの記事では、ゲーミングPCの性能や普通のPCとの違い、入手方法を徹底解説しているので、あわせて参考にしてください。
ゲーミングPCの選び方
ここからは、ゲーミングPCの選び方をパーツ別でご紹介します。
CPU
CPUは人間でいう「脳」にあたるパーツで、様々な情報を処理する役割があります。その性能が高いほど多くの処理を同時かつ高速に処理できるため、ゲーミングPCの構築においては重要なパーツの1つです。
CPUはメーカー・性能・世代の3点から選ぶのがおすすめです。まず、主要なCPUメーカーはIntelとAMDの2つですね。ほとんどのWindows PCのCPUに採用されていて、長年にわたり、CPUのメーカーは実質2択の状態です。
ゲーミングPCとしては、IntelのCore i5以上やAMDのRyzen 5以上が推奨されます。予算が限られる場合、ミドルレンジクラスのCPU(Core i5やRyzen 5)を選ぶとコストを抑えられるでしょう。
しかし、PCゲームの処理において、CPUが大事な役割を果たすことを考えると、ワンランク上のCore i7やRyzen 7の選択が無難です。CPUは最新世代のモデルを買うと長く使えるため、結果的にコストパフォーマンスもよくなります。
また、CPUの世代は性能に大きく影響します。たとえば、Intelの第12世代CPUの中で、Core i9-12900Kは16コアを、Core i7-12700Kは12コアを採用しています。コア数に比例して処理速度が上がり、最新ゲームもスムーズに動作します。
「数字だけ見てもわからない」という方もご安心ください。通常、PC ゲームの公式サイトや配信ページには、動作環境が明示されています。これを参考にして、ゲームを動かすために必要なCPUを判断しましょう。
マザーボード
マザーボードは、すべてのパーツを接続する中枢的なパーツです。選ぶ際には互換性、フォームファクタ、拡張スロットなどを考慮する必要があります。
マザーボードの選び方には、いくつかのポイントがあります。まず、使用するCPUと互換性があるチップセットを持つモデルを選びましょう。CPUとマザーボードのチップセットが一致していないと、PC自体が起動しないため注意してください。
また、拡張スロットも重要なポイントですPCI-Expressスロットは必須であり、その上で新しい規格に対応しているかどうかもチェックしましょう。さらにSATAコネクタやM.2スロットが十分か確認します。不足すると、ストレージの増設が困難になります。
マザーボード選びはやや難易度が高いため、PCパーツに精通する人のサポートがあると安心です。特にCPUとの互換性はとても重要な要素なので、家電量販店やPCパーツショップのスタッフに相談して購入するのがいいでしょう。
メモリ
16GB以上のメモリが推奨されます。一般的なPCに搭載される8GBのメモリは、予算が厳しかったり、要求スペックの低いタイトルを遊びたかったりするなら検討されます。ただ、最新タイトルはメモリ16GB以上をシステム要件とすることがほとんどです。
メモリは、マザーボードと互換性のあるメモリ規格(DDR4など)を選ぶことが重要です。また、メモリの接続部分にある「切り欠き」の位置やピンの数も規格によって異なるため、モデル選びの際は注意してください
ストレージ
ゲーミングPCのストレージはSSDがおすすめです。従来のHDDより高速な読み書きが可能で、ゲームのロード時間が短縮し、スムーズなプレイを実現します。
ストレージ容量に関しては、最低でも500GBが必要ですが、大型タイトルを多数インストールする場合は、1TBが推奨されています。読み込み速度と容量を重視する場合は、大容量のNVMe SSDを選ぶといいでしょう。
なお、ストレージは後から追加できます。容量が不足する場合、外づけのSSDやHDDを利用しましょう。ストレージ選びはCPU・グラフィックボード・メモリと同様に重要なので、これらの要素をチェックして決めることが大切です。
こちらの記事ではPCゲームの保存先について解説していますので、あわせてご覧ください。
電源ユニット
電源ユニットは、パソコンの各パーツに電源を供給する重要な役割を担います。適切な電源ユニットの選び方が、ゲーミングPCの性能や安定性に大きく影響するのです。
電源ユニットを選ぶ上で、まず考慮したいのが「容量」です。一般的には、ゲーミングPCの消費電力の2倍の容量を持つ電源ユニットを選ぶことが望ましいとされます。たとえば、消費電力が300Wの場合、600W以上の容量を持つ電源ユニットが最適です。
また、「80PLUS認証」も参考になるでしょう。これは電源ユニットの電力変換効率に関する規格のひとつで、電源ユニットが交流入力から直流出力へ変換する際に、電力変換効率が80%以上の製品に与えられます。
80PLUS認証には、変換効率に応じていくつかのグレードがあります。Standard、Bronze・Silver・Gold・Platinum・およびTitaniumの6つのランクが定められています。通常のゲーミングPCにおいては、Goldランク以上の製品で十分です。
【モデル別】ゲーミングPCのスペックと遊べるタイトル
ゲーミングPCは、一定のスペックを基準に「ローエンドモデル」「ミドルレンジモデル」「ハイエンドモデル」の3つに分類されます。パーツ交換でスペックアップできるため一概にはいえませんが、そのPCのマシンパワーを見極める基準になります。
ここでは、各モデルのマシンパワーの目安と特徴、どのようなPCタイトルをプレイできるのか、簡単にご紹介します。
ローエンドモデル
最低限の構成で、低予算での購入が可能なゲーミングPCです。性能は最低限となっており、軽いゲームや一部のタイトルをプレイできます。
しかし、ローエンドモデルの一般的なスペックから鑑みて、最新タイトルを快適にプレイするには、より高性能なモデルが必要かもしれません。
通常、エントリーレベルのCPUやGPUを搭載し、メモリ容量は8GB程度です。主にストレージとしてはHDDが使用されます。PCゲーム初心者の方、PCを組むための予算が限られている方にはおすすめです。
ローエンドモデルで遊べるPCゲームは?
PC版の「原神」が挙げられます。このゲームは、CPUに「Core i7(4コア)」、グラフィックボードは「GeForce GTX 1060 6GB以上」を推奨スペックとしているため、2023年現在8月ではローエンドに分類されます。メモリは8GBで十分です。
もちろん、2Dグラフィックのタイトルや、レトロゲームなどは、より低いスペックでプレイできます。あくまでも「高負荷がかかったときにどれだけ快適に動くか?」が重要です。
ミドルレンジモデル
ハイエンドとローエンドの間に位置する、価格と性能のバランスに優れたゲーミングPCです。多くの現行のPCゲームは、このミドルレンジのスペックであれば問題なく動作します。
ミドルレンジモデルの場合、中級クラスのCPUやGPUが搭載され、メモリ容量は通常16GB程度です。ストレージはSSDとHDDのハイブリッド構成が主流で、一般的なゲームプレイやマルチタスクはこなせるでしょう。
ミドルレンジモデルで遊べるPCゲームは?
大抵のPCゲームはミドルレンジ・スペックで十分動作します。たとえば、「Apex Legends」や「Cyberpunk 2077」などの比較的要求スペックが高いタイトルも問題なく動作します。
なお、「Cyberpunk 2077」の場合、CPUは「Intel Core i7-4790またはAMD Ryzen 3 3200G」、メモリは12GB 以上、グラフィックボードは「NVIDIA GeForce GTX 1660 Super」を推奨スペックとしています。
ハイエンドモデル
高性能で、価格も高めのゲーミングPCとなります。最新の高性能ゲームはもちろん、動画編集や3Dレンダリングといった重い作業も余裕でこなす性能を有します。
ハイエンドモデルには、最上位クラスのCPUやGPUが搭載され、メモリ容量は32GB以上が一般的です。プロフェッショナルな作業や最新のゲームタイトルを存分に楽しむユーザーに向いています。
ハイエンドモデルで遊べるPCゲームは?
PS5専用タイトルとして先行リリースされ、後のPC版が登場した「ホグワーツ・レガシー」がわかりやすい例です。非常にPC負荷が高く、PS5同等の快適なプレイフィールを得るには、ハイエンドモデルのゲーミングPCが欠かせません。
本タイトルはCPUに「Intel i7-8700 (3.2GHz)、またはAMD Ryzen 5 3600 (3.6GHz)」、メモリは16GB以上、グラフィックボードは「NVIDIA GeForce RTX 1080 Ti・AMD Radeon RX 5700 XT・INTEL Arc A770」が推奨されています。
こちらの記事では、ゲーミングPCのおすすめモデルをまとめて紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
ゲーミングPCは、高性能なグラフィックと滑らかな映像による素晴らしいゲーム体験を提供します。クリエイティブな作業も快適にこなし、自由にカスタマイズ可能です。PCゲーマーからクリエイターまで、幅広い層に適したマシンといえます。
しかし、専門知識が必要な場合もあるため、マシン選びでつまずく人も少なくありません。本記事を参考に、自分にぴったりのゲーミングPCを見つけてくださいね。
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ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター