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バドミントンのサーブを安定させるコツ|姿勢やシャトルの持ち方を解説
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サーブはポイントを取るための最初の攻撃で、加点に大きなウエートを占めます。サーブミスをすると、相手にポイントが入ります。
試合でのサーブは、相手に攻撃のスキを与えないようなサーブを打つことが大切です。サーブの種類を知り、打ち方を習得して実践で生かしましょう。
目次
バドミントンのサーブのルールとは
バドミントンで重要なサーブには、打つ場所、高さなどの決まりごとがあります。2019年4月に改正された新しいバドミントンのサーブのルールを確認しましょう。
サーブを打つ場所は決まっている
バドミントンのサーブは、サーバーとレシーバーは対角線上に位置して、サーブを対角線上に打ちます。まず両サイドともラブ(0ポイント)のときは、サーバーもレシーバーも右コートから右コートへ打ちます。
1ポイントが加点されると、次は左コートからサーブを打ちます。シングルスでのサーブは、自分のポイントが偶数のときは右コート、奇数のときは左コートから打ちます。
ダブルスではペアのポイントが偶数なら、右コートにいる人が相手の右コートにいる人にサーブを打ちます。ペアのポイントが奇数なら、左コートにいる人が相手の左コートにいる人にサーブを打ちます。
続けてポイントを入れると、左右のコートを移動して同じ人が続けてサーブを打ちます。
たとえば味方のペアを右Aさんと左Bさんとして、対戦相手のペアを右Cさんと左Dさんとします。0ポイントの場合は先攻の右コートにいるAさんがサーブを打ちます。
次に味方ペアが1ポイントを加点したら、Aさんが左コートに移動してサーブを打ちます。味方ペアが2ポイント目を入れたら、Aさんが移動して右コートからサーブを打ちます。
次に相手ペアが1ポイントを入れたら、左コートにいるDさんがサーブを打ち、2ポイント目も入れたらCさんとDさんがコートを入れ替わり、Dさんが右コートからサーブを入れます。
次に、味方ペアが3ポイント目を入れると、左コートにいるBさんが相手の左コートCさんにサーブを打ちます。
サーブを打つときは足元に注意
サーブを打つときは、ラインを踏んではいけないこと、足を床から離してはいけないことが決められています。
つま先やかかとなど、足の一部が床に着いていれば、反則のフォルトは取られません。サーブを打つと、シャトルを見て、すばやく動きます。
サーバー(サーブをする人)とレシーバー(サーブを取る人)がラケットを構えた後、サーブを打つことを不当に遅らせた場合はフォルトになります。
改正前のルールでは、サーバーのラケットヘッドやシャフトは、シャトルを打つときに下を向いているとされていましたが、改正後にはシャフトの向きの規制がなくなりました。
サーブを打つ高さは115cm以下の場所
改正前はシャトルを打つ位置はウエストより下と決まっていましたが、改正後は打つ高さが誰でも115cm以下と決められました。
背の高い人は以前より低めの位置で打たなくてはならず、改正ルールの方がサーブを打ちにくくなったと考えられます。
およそ160cmの背の高さの選手のウエストの高さが約115cmくらいです。
日本人は小柄な選手が多いので、バドミントンのサーブの改正ルールでむしろ有利になったといえるでしょう。
また審判がサーブを打つ位置を確認する場合、改正ルールの方が位置が固定されているので正確に判断できます。
ネットのポールは155cmなので、サーブを打つ位置はそれよりも40cm以下です。
2リットルのペットボトルが31cmですから、115cmとはネットの高さよりペットボトル1本分より少し下になります。
バドミントンのサーブの種類と打ち方
サーブは重要な攻撃の1つで、相手の様子やコートの位置によって打ち方を変えます。サーブの打ち方やサーブの長さによって呼び方が変わり、それらを組み合わせてサーブを打ちます。
打ち方の種類
打ち方には「フォアハンド」と「バックハンド」があります。それぞれのサーブの打ち方の特徴を解説します。
下に弧を描くように打つ「フォアハンド」
まずフォアハンドと呼ばれるサーブは、下から上に向けて弧を描くようにラケットを出す方法です。初心者でもサーブの体勢を整えやすい打ち方です。
フォアハンドは特にシングルスのロングサーブを打つときにおすすめの打ち方です。打つときは、利き足から反対の足への体重移動がポイントです。
初心者の人は、肩に力が入りすぎてシャトルが飛ばないことがあります。また、足幅が狭いと飛ばないので、肩幅程度に広げます。では、右利きの人のフォアハンドの打ち方を解説します。
- 足を前が左足、後ろが右足と前後に開く。
- 右手のひじを後ろに引いて、ラケットを下に向けて持つ。左手で持ったシャトルは、ラケットをスイングしたときに当たるように右斜め前の位置で持つ。
- ラケットを下から上へスイングするときは、右足から左足に体重移動し、腰は右向きから前を向くようにひねる。
- スイングするとほぼ同時に、左手のシャトルを離して右手で持っているラケットに当てる。
- そのままラケットは上へ振り切る。
手首のスナップと体全体の動きで、一番後ろのラインまで飛ばします。
ラケットの面を裏返して打つ「バックハンド」
バックハンドとは、フォアハンドと反対の面を使って打つサーブのことです。フォアハンドが利き手に持ったラケットを後ろに持っていくのに対し、バックハンドはラケットを前で構えます。
基本的にバックハンドではショートサーブを打つことが多いですが、上級レベルだとロングサービスを打つこともあります。
バックハンドサーブの方が、フォアハンドサーブより技術的に高度で、うまくコントロールしないとアウトになります。
しかし、ダブルスではネットぎりぎりにシャトルを打ちたいので、バックハンドでの打ち方の方が攻撃されにくく、効果的なサービスが打てます。
注意点として、バックハンドはフォアハンドより高い位置になりがちです。シャトルを打つ位置は115cm以下で、ラケットヘッドが手首より下になるように持ちます。
では、右利きの人のバックハンドの打ち方を紹介します。
- ラケットを手前でバックハンドになるように、ラケットヘッドを左手側に向けて持つ。
- 足は右を前、左を後ろにしてL字型に開く。
- 左手を伸ばしてシャトルのコルクがラケット部分に来るように持ち、ラケットはシャトルに垂直に構える。
- シャトルの打つ位置が決まったら、ラケットを引いてシャトルを手前に押し出すように打つ。
- シャトルはコルク部分を下に羽根部分を上にすると上に飛び、コルク部分を上に羽根部分を下にすると下側に飛ぶので、羽根で飛び方を調節する。
上級レベルだとバックハンドでショートサーブを打つと見せかけて、ロングサービスを打つという技を見せることができます。
打球の種類
試合では短い「ショートサーブ」と長い「ロングサーブ」を打ち分けます。ショートサーブとロングサーブのコツをつかみましょう。
相手コート手前に落とす「ショートサーブ」
ショートサーブは相手に攻撃のスキを与えないように、ネットすれすれの高さで、ショートサービスラインぎりぎりに入ることが理想的です。
ダブルスの場合はショートサーブを打つことが多く、ネットより少し上の高さのショートサーブを入れるのは、バックハンドサーブの方が打ちやすいです。
ただ初心者だとバックハンドが苦手な人が多く、フォアハンドでサーブを打ちますが、高いサーブになりがちです。また、ネットぎりぎりのサーブは、ネットに引っかけるというミスにつながります。
習得するまでには基本的なフォームでサーブの練習が必要です。では右利きの人のショートサーブの基本的な打ち方を学びましょう。
- 初心者は、ショートサービスラインの少し後ろでバックハンドに構える(バックハンドが苦手な人はフォアハンドでもよい)。
- できる限りネットの少し上を通過するように、打つときの羽根の上下を考えて打つ。
- 相手コートのショートラインぎりぎりに入れる。
上級者だとショートラインぎりぎりに立ち、ネットすれすれを通過して相手コートのショートラインぎりぎりに入れる利用的なサーブを打ちます。
相手コート奥に落とす「ロングサーブ」
ロングサーブは、主にシングルスで使用されます。シングルスのロングサーブは、相手コートの一番後ろ側のバックバウンダリーラインより少し前に入れます。
シングルスでは中央で構えるので、バックバウンダリーライン近くまで飛ぶロングサーブは動く距離が長く、攻撃しにくくなります。
ダブルスでも、ロングサーブは相手が手前に構えているときや相手に疲れが見えるときなどに有効なサーブです。ただ、初心者は飛距離が出にくいので、浅くて短いサーブになりがちです。
ロングサーブは、一般的にフォアハンドで打つことが多いです。右利きの人のロングサーブを習得しましょう。
- 左足を前、右足を後ろにして左足から右足に体重移動して腰を回転する。
- 体重移動すると同時に腕をスイングする。
- 左足に体重が移るところでシャトルに当て、ラケットを前へ振り切る。
バドミントンのサーブ練習について
バドミントンのサーブ練習は1人でもできます。サーブをラインぎりぎりに入れるには、サーブ練習でコツをつかむことが大切です。
自分のサーブフォームの動画を撮りながら練習すると、後から見返してフォームを修正することができます。
フォアハンドの練習方法
フォアハンドのサーブ練習は高くバックラウンドリーライン近くに入ることが目標です。まずはスナップを効かせて、高くて長いサーブができるように何本もサーブを打ちます。
ラケットは基本的に親指と人差し指でグリップを挟むようにし、ラケットの面と床が垂直になるようにイースタングリップで持ちます。
床と平行にグリップを持つウエスタングリップだと、スナップが効かず遠くへは飛ばしにくいです。ラケットを上下・左右に振る運動、8の字回し、素振りなどをいつも行うと、手首のスナップが効くようになります。
上級者向けですが、サーブがうまく入るようになったら、バックバウンダリーラインの角に筒を立てて、その筒に入れるような練習がおすすめです。
筒にシャトルが入るには、上からコックを下にして入れないと入らないので、高いロングサーブを打たなくてはなりません。
バックハンドの練習方法
バックハンドサーブのショートサーブは短くて低いサーブなので、ネットの155cmの高さにひもなどを張って、ショートサービスラインにテープなどで印をつけると家でも練習できます。
バックハンドをイースタングリップで打つ場合、親指を立てると打ちやすいです。バックハンドの練習は、ひもの高さのぎりぎり上を通り、ショートサービスラインの角に落ちるように練習しましょう。
ネットより浮かなければ、相手はプッシュでネットに引っかけるか、フォアハンドでレシーブして浮いたシャトルを上げる確率が増えます。
ショートサーブの練習方法
ショートサーブは、上のバックハンドサーブの練習と同様に、ひもやテープを引っ張って家で練習できます。
バックハンドだけでなく、フォアハンドでもショートサーブが打てるようにするとサーブの幅が広がります。
バックハンドでもフォアハンドでもショートサーブは腕で前へ押し出すようにして打ち、ショートサービスラインの角に落ちるように打つ練習をします。
ラインの角に色の違うテープなどの印をつけて練習すると、シャトルを落とす場所がわかりやすいです。
ロングサーブの練習方法
フォアハンドでシャトルを後ろへ飛ばすには手首のスナップだけでなく後ろ足から前足への体重移動と腰のひねりを利用して、全身で飛ばすことをイメージしましょう。
ただあまり遠くへ飛ばすことばかりを思うと、体に力が入り飛びにくくなる可能性があります。まず飛ばそうと思う方向にラケットのヘッド面を向けて軽く打つことから始めましょう。
バドミントンは、一見、間単のように見えますが、実際は羽根のシャトルでは意外と飛びません。ロングサーブを力を入れずに飛ばすには、体重移動と腕のスイングの仕方などの基本フォームが大切です。
1人でもできる練習なので、バックバウンダリーラインの角を狙ってサーブを打つ練習を行います。フォアハンドだけでなく、バックハンドでロングサービスを打つ方法も習得しましょう。
バックハンドで打つには、シャトルを持つ位置を体から離し、ラケットのスイングを大きくします。そして、手首をすばやく回転させてシャトルを遠くへ飛ばします。
バドミントンのサーブのコツ
サーブの打ち方を習得するだけでなく、実践試合ではシャトルの位置やラケットの向きなど相手がこちらの動きを見ながら動きます。実践試合でのサーブは、次のことを考えながら行いましょう。
サーブの頂点を自分のコート側にする
ショートサーブを打つときに、シャトルが浮いてしまい相手に攻撃されないためには、ショートサーブをネット手前の自分のコートでシャトルが一番高くなるように打つようにします。
相手コートからはシャトルが浮いているように見えるので、前に出てプッシュしようとします。
しかし相手コートに入ったときはシャトルは降下していくので、プッシュするとネットに引っかけるか上向きしか打てないので攻撃が難しくなります。
サーブを打つ際の視線も重要
サーブを打つ位置を見てサーブを打つと、相手はシャトルが来る位置を把握してしまいます。
ロングサーブを打とうと思ってもショートサービスラインを見てからロングサーブを打つとか、違う場所を見て打つなど、相手を欺くことがポイントを取る作戦の1つです。
特にシングルスの場合は相手の動きをよく見て、打つと同時に予測して動きます。ショートサービスを打つかと思って前に出ると、ロングサービスだったためレシーブができなかったということはよくあります。
打つタイミングをずらして打つ
間を開けてシャトルを打つとフェイントをかけられ相手はタイミングがつかめません。ショートサーブでは、ラケットを構えてから少し間をおいてシャトルを打ちます。
サーブにより間を取る秒数を変えることで、相手がタイミングを外してしまいます。中級くらいになるとシャトルをラケットに当てる手前で一度止めてからサーブを打つという技もできるようになります。
またバックハンドサーブなら、サーブによってラケットを引く幅を10cmや20cmとずらしてみるのもタイムングがずれて有効です。
バドミントンのサーブの打ち方を習得して上達しよう
バドミントンの打ち方にはフォアハンドとバックハンドがあり、打ち方の種類にはショートサーブとロングサーブがあります。
それぞれの打ち方を習得すると、試合で組み合わせて自由自在に打つことができます。サーブの練習は1人でできるので、家でも練習をして打ち方を習得しましょう。
試合では、サーブがポイントにつながるのでとても大切です。サーブのフォームを動画で撮って後から見直すと、自分のサーブの弱点を理解できるのでおすすめです。
他にもバドミントンのルールを細かく解説した記事やバドミントンシューズを紹介した記事があるのでそちらもご覧ください。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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