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ソフトボールのルール|ポジションや用具別・野球との違いも解説
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ソフトボールの基本的なルールとはどのようなものなのでしょうか。
野球と非常に良く似たスポーツで、投球に違いがあることが見た目にもわかりますが、それ以外にも細かい違いが存在しています。
ソフトボールは野球よりもスピーディーで、誰でもプレイしやすい側面があります。野球をやっていた人でもやっていない人でも簡単にルールを覚えておくと、楽しむことが可能です。
それだけに男女問わずいろいろな年齢に親しまれているスポーツです。
ソフトボール初心者の人でもわかるように噛み砕いて説明します。
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- ソフトボールの基本ルール
- ソフトボールの用具のルール
- ソフトボールと野球との違い
目次
ソフトボールの基本ルール
ソフトボールの基本的なルールは、1チーム9人で守り、9人で攻撃します。
守備のポジションは野球とほぼ変わりません。基本は内野がファーストとセカンド、サード、ショートの4人です。外野はレフトとセンター、ライトの3人が多いです。
キャッチャー以外の守備に関してはフェアグラウンドに入ってさえいれば、どのようなポジションを取っていても構いません。ただしピッチャーは1人、キャッチャーは1人というポジションが決まっています。
攻撃は打順ごとに打席につきます。ベースは3ヶ所あり、一塁から順番に踏んで、最後に一周周りホームベースを踏んだら1点入ります。三振やフライなどはアウト。3アウトで攻守交代です。
3アウトの攻守交代で表裏を繰り返し、7回おこなって点数の高い方が勝ちです。
攻撃側のルール
ソフトボールの攻撃側のルールについて解説します。いろいろ細かく見ていくと野球とは違うスポーツであることがわかります。
10秒以内に打撃姿勢をとる
ソフトボールで打者は、球審のプレイが宣告されてから10秒以内に打撃体制をとります。
ソフトボールに関しては野球とは違い、かなりスピードを重視します。スピーディーに試合が進むように作られているルールが数多く存在します。
例えば元プロ野球のイチロー選手のようなルーティーンは、ソフトボールではルール違反になる場合があります。
またよく野球に見られるような「まだ待って」という形で前の手を投手の方にかざす行為も、場合によっては遅延行為と取られることもあります。
この点からソフトボールはスピーディーに試合が進みます。初心者でもなれない人でも野球よりスピーディーに1試合が進んでいきます。
ダブルベースを踏む
ソフトボールは1塁ベースが2つあります。1つは白い野手と一塁走者用、もう1つはオレンジ色の打者走者用のベースです。
オレンジ色のベースは白いベースのファウルグラウンドの側にあり、これは打者走者の駆け抜けとファーストの捕球動作の被らないために作られました。
安全面を考慮していることと、ソフトボールのベース間隔や打者が打ってからベースを駆け抜ける時間が短いことが大きな理由です。
ただし一塁でプレイが行われないときには、打者走者はオレンジ色のベースを踏んでも、白いベースを踏んでも構いません。例えば二塁打の場合には打者走者は一般的には白いベースを踏んで二塁へ向かいます。
ただし何らかの場合で二塁方面へ進んだ場合で、一塁へ戻る場合には白いベースに戻らないとアウトになってしまいます。
白いベースは通常の野球のルールと一緒で、オレンジ色のベースはソフトボール独自の駆け抜け用のベースと理解しておきましょう。
捕球と触塁が同時はセーフ
一塁手が捕球したのと打者走者が一塁を踏んだタイミングが同時の場合には、ソフトボールではセーフです。野球の場合には実際には塁審が判断しますが、曖昧なことが多いです。
ソフトボールではしっかり同時蝕塁がセーフと決まっているので、やや守備側が不利かと思うかも知れません。
しかしソフトボールの場合には内野手が正面や守備範囲のゴロを確実にアウトにできる場所に守備位置を取ります。例えば足の速い打者に対しては内野手がかなり前で守ります。
攻撃や守備ともに近くスリリングな試合ができる点がソフトボールの魅力です。
バッターボックス内に足をおさめる
打者はバッターボックスに立っているときは、バッターボックスの外に出ることは禁止です。野球の場合には投球の間などは打者がバッターボックスから出ている光景を目にしますが、ソフトボールでは禁止されています。
ソフトボールは野球と比較するとスピーディーにゲームが進むのが特徴です。このルールもソフトボールのゲームのスピード感を作るために作られたルールです。
守備側のルール
続いてはソフトボールの守備側のルールをみてみましょう。野球とは違うルールが数多く存在します。ソフトボール独自のルールを紹介します。
投手は下手投げ
投手は下手投げで投げないといけない上に、姿勢に関してもルールがあるなど、複雑な決まりがあります。
投球姿勢については必ずボールを持ち、ホームベースに正対します。正確なルールでは投手の腰の位置は一塁ベースと三塁ベースを結んだ線上にないといけません。
投球の構えは両肘を離した姿勢で2秒以上静止しないといけません。
投球の決まりについては、片方の足は必ず前方に真っ直ぐ踏み出さないといけないルールがあります。したがってソフトボールには主な投げ方が2種類しか存在しません。
野球に関してはいろいろな投げ方や足の踏み出し方がある程度自由なために大きな違いです。
投球の際には手は腰の位置で、肘より外側を通ってはいけません。したがって身体をこするような投げ方になるのが自然です。
先発出場のポジション変更は自由
ソフトボールの先発出場の選手は、自由な位置で守備をすることが可能です。
ただキャッチャー以外はフェアグラウンドに入っているのが普通です。守備については投手1人、捕手1人、内野手4人、外野手3人が通常のパターンですが、投手と捕手以外はどこで守っても構いません。
野球とは違いファーストとサードの定位置は、塁間を結んだ線よりも前になることが多いです。セカンドとショートは塁間よりもやや後方にポジションを取りカバーする形です。
ただショートの場合には足の速いバッターで、塁上に走者がいないケースでは前に守ることがあります。その場合にはレフトも自然に前に来るのが通常のパターンです。
ポジションに関しては自由度が野球よりも高いです。したがってどこでどのように守っても構わないので、野球とは違う大胆なシフトを組むこともあります。
また投手の交代も自由です。投球の決まりさえ守っていれば1球も投げないで他のポジションと変更することができます。
投手の20秒ルール
ソフトボールでは投手は捕手から返球を受け、球審のプレイ宣言後に20秒以内に投球をしないといけません。
ソフトボールではスピード感が野球とは違う点です。このルールもスピーディーに試合をするために作られたルールです。
無効投球のルール
審判がタイムを宣告しているときや、10秒経っていないうちに打者が打撃姿勢を取れていないうちに投球したときには無効投球になり、やり直しです。
無効投球にはいくつかのルールもあり、ヤジで無理やり投球させようとした場合も無効などのルールもソフトボールならではのルールです。
走者が塁を離れているときや打者がバッターボックスを出た場合には、投手はプレートを外すことが通常です。そのまま投球した場合には、球審の判断にゆだねられますが、大抵の場合無効投球です。
走者が居ない場合は投手に返球する
ソフトボールでは、走者が居ない場合には捕手は投球を受け取ったら必ず投手へ返球します。またソフトボールはリードが存在しないため、走者へのけん制は捕手が投球を受け取ったのちに行います。
しかし大抵の場合には、投手へ返球します。ソフトボールではスピードを重視するようになっており、必要以外の返球や遅延行為ととられかねない行為は、マナー違反です。
例えば投手が交代するような場合においては、通常一度タイムを申告し、プレイを止めてから返球します。守備のポジションは決まっていませんが、ピッチャーサークルに入るのは1人だけと制限されています。
競技場のルール
ソフトボールの競技場の決まりは明確に国際規格で決まっており、正式な試合はこのサイズを守って行われます。ピッチャープレートからホームまでの距離が男子は14.02mで女子は13.11mです。
ピッチャープレートとホームベースは正対するように作られており、ホームベースからピッチャープレートを中心とした90度がフェアグラウンドで、その外側がファウルゾーンです。
ホームから外野フェンスまでの距離が男子は68.53m以上、女子は60.9m以上と決まっています。
正式な試合以外のケースでは、これより狭いグラウンドで行うこともありますが、正式な試合に関してはこの距離を確保できないグラウンドで行うことはできません。
ソフトボールの用具のルール
ソフトボールの用具のルールも細かく決まっています。一部だけですが、紹介します。
バットの規定
バットには長さと重さ、直径、材質に決まりがあります。1号と2号、3号があり、国際規格や社会人リーグ戦などは3号規格の革用のものが指定されています。
長さは86.36cm以内で、重さは1.08㎏以内、直径は5.72cm以内と決まっています。材質は木材・金属・プラスチックなどで、最近はカーボン製のバットが流行っています。
複合的な材料でも可能ですが、バットそのものは統一された素材でないといけません。安全グリップとしてグリップエンドには滑り止めを巻かないといけません。その長さは25.4cm~38.1cmです。
ボールの規定
ボールは国内や国際大会では3号革ボールを使います。黄色の色が基調の縫い目が赤のボール(通称イエローボール)を使用します。
大きさは30.48cmプラスマイナス0.32cmです。重さは187.82gプラスマイナス10.53gと決まっています。
その他装備の規定
グローブの大きさも決まっており、大きめのグローブ(ミット)を使用できるのは、捕手と一塁手だけと決まっています。
投手のグローブはボールの色と違うものでないといけません。その他の野手に関してはグローブの色に決まりはありません。
中学生以下の選手が混じっている大会での金属製のスパイクは禁止です。打者と打者走者、走者、捕手、ネクストバッターサークルにいる次打者はヘルメットを必ず着用します。
球審がプレイがかかったら不可抗力以外で脱いではいけません。
これら全てはソフトボールの安全な試合運営を担保するものであり、怪我などを予防するために作られているルールです。
こちらの記事では、ソフトボールでおすすめのグローブと選び方について解説しています。スポーツ用品店へ向かう前にぜひ一読してください!
ソフトボールと野球との違い
ソフトボールと野球との大きな違いを知っておきましょう。覚えておきたいルールを解説します。
- 選手交代
- テンポラリーランナールール
- ストライクゾーン
- リード
- イニング数とタイブレーク
これだけを覚えておくと、野球の試合とソフトボールの試合の違いがハッキリと判ります。周囲への解説などもできるようになります。
ちなみに、見た目にわかる違いでは、主に以下の点があります。
- ボールの大きさ:ソフトボールの方が大きい
- グラウンドの広さ:ソフトボールの方が狭い
- 投球方法:ソフトボールでは必ず「下手投げ」
- グローブ:ソフトボールの方がポケットが深い
- 投球距離:ソフトボールの方が短い
- 塁間距離:ソフトボールの方が短い
選手交代のルール
選手交代のルールはソフトボールと野球では大きく違っています。ソフトボールでは先発登録されている選手は、一度交代してベンチに入っても1回だけ試合に戻ることが可能です。
例を挙げると、先発出場したAが5回で代走でGに変わっても、7回にGの打席でAが代打として出場可能。ただし決まりがあり、先発出場した打順でないと再出場することはできません。
したがって打順を組み替えることはできないので注意しましょう。
控え選手はこのルールが適用されません。控え選手は一度ベンチに下がってしまったら、再出場はできません。
投手が体力を温存するためや、打力の低いけれど守備の上手い選手に対して代打を出して、再度の先発の選手が出てくるケースがソフトボールではよくあります。
テンポラリーランナールール
2アウトになった時点で、捕手が走者になっている場合に適用されるルールです。
この場合には捕手がランナーを続けるか、テンポラリーランナーとして塁上にいる走者の一番打順が最後に周ってくる選手と交替するか選べます。ただルール改定が最近され、いろいろな議論を呼んでいるルールです。
例えば捕手の前の打順に足の速い選手を出場させておき、ランナーを代走として使う戦術的なテクニックも存在しています。
本来は捕手がプロテクターをつける時間を作り、試合を迅速に行うために作られたルールです。しかし前述した通り戦略的なテクニックなどを使っているチームが増えると、また変更になる可能性を秘めています。
ストライクゾーンの違い
ソフトボールと野球では、ストライクゾーンは違っています。
野球の場合には打者が打つときの姿勢の肩の上部とズボンの上部の中間の位置から膝がしら下部の位置の高低で、ベースの真上からできた空間です。この空間にボールがかすめているとストライクです。
ソフトボールは構えたときの打者のみぞおちから膝の下部までが高低で、ホームベース上の空間を差します。
高いボールはボールの最上部がその空間の最上部に入っていればストライクで、ボールの最上部が空間から外れているとボールです。
低いボールは、ボールの最下部がストライクゾーンの最下部を通過しているとストライクで、それより低い場合はボール。内外に関しては、ボールがホームベース上部から見て接していればストライクです。
リードすることが禁止
ソフトボールでは、野球と違い走者はリードをすることが禁止です。投手の手からボールが離れるまで走者は白いベースを踏んでいないといけません。
ソフトボールではこのようなルールがあるために牽制球もありません。また盗塁も極端に少ないです。野球のように走者との駆け引きで時間を使うことがない点は、スピーディーな試合展開で観やすいです。
タイブレークの決め方
ソフトボールは7回の表裏までで終了です。7回の終了時点でリードしているチームが勝ちです。
7回の表裏を終わっても同点の場合には、タイブレークとなり、8回からは特別ルールでスタートします。
タイブレークでは、打者の前の打順の人(前の回最後にアウトになった人)が二塁走者になり、無死二塁からスタートします。
この状態で表裏を行って点数を競います。裏の回については表のチームの点数を上回った時点でサヨナラ勝ちです。
どちらも点数が入らなかった場合や、表裏終わって同点の場合には、同様に無死2塁からスタートして、勝負がつくまで繰り返します。
こちらの記事では、野球のルールをわかりやすく解説しています。
ソフトボールのルールを覚えて試合に臨もう
ソフトボールのルールは、野球と違う点が多数あります。野球のルールなどと比較してソフトボールもルールも覚えてしまいましょう。簡単な点だけ押さえておき、実際にプレーしながら覚えてもよいです。
ソフトボールは細かいルールなどが存在しますが、大まかなものは野球のルールに近いです。投げたボールを打つことやファウルなどのルールは野球とほぼ一緒と覚えておきましょう。
実際に野球をやっていた人にとっては親しみやすい球技です。またソフトボールは野球よりも親しみやすく誰でもプレイしやすいという点はメリットです。
ルールを簡単に覚えてソフトボールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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