個人間カーシェアの「Anyca（エニカ）」とは？人気の理由や利用法を徹底解説

マイカーを購入しなくても、気軽に車を使えることで話題のカーシェアサービス。

その中でも「Anyca（エニカ）」は、マイカーを貸したいオーナーと、車を借りたいドライバーをマッチングする個人間カーシェアサービスとして、人気を集めています。

そこで当記事では、エニカならではの人気の理由や、利用時の費用と流れ、もっと便利な新サービスなど、エニカにまつわるさまざまなお役立ち情報をまとめてご紹介します。

個人間カーシェアサービス「エニカ」とは

「Anyca（エニカ）」とは、「株式会社DeNA SOMPO Mobility」が運営する個人間カーシェアサービスです。

個人間カーシェアとは、企業が提供する車ではなく、一般のオーナーが所有する車をシェアするスタイルのサービスを指します。

マイカーを貸したい人は「オーナー」として、車を借りたい人は「ドライバー」としてエニカに登録することで、アプリでマッチングできる仕組みです。

マッチング後、オーナーとドライバーはアプリのチャット機能でやり取りをし、支払いはアプリに登録したクレジットカードで決済します。車の予約から決済までのすべてをアプリで完結できるのが、エニカの大きな特徴です。

また、個人間カーシェアサービスならではの豊富な車種も売りの1つです。「“乗ってみたい”に出会える」カーシェアサービスとして、最近注目を集めています。

オーナーにもドライバーにもエニカが人気の理由

エニカは2015年にサービスを開始して以降、会員30万人、累計カーシェア実績17万日を超える大人気サービスへと成長しました。

その背景には、エニカならではのさまざまな魅力があります。ここでは、エニカが人気を集める理由について見ていきましょう。

好みや用途にぴったりの車が見つかる

エニカには、750車種・9,000台を超える車が登録されています。定番のコンパクトカーから、なかなか乗れる機会のない高級車や旧車まで、ラインナップは多彩です。

その中から好みや用途にぴったりの1台を選べるのは、エニカの大きな魅力です。

多種多様な車を気軽に乗り比べられるため、車の愛好家からも人気を集めています。オーナーによって内装や備品が違うのも、マニアにとっては面白いポイントです。マイカー購入前の試乗にエニカを使う人もいるなど、活用法もさまざまです。

格安で乗れる車も多数

エニカの車の使用料は、オーナーが個別に設定しています。価格には幅がありますが、使用料を安くしてシェア率を高める戦略をとっているオーナーもいるようです。

安さを重視して探してみると、1日3,000円以下の使用料で貸し出されている車も多数見つかります。

車種にこだわれば憧れの1台が見つかるかもしれません。安さにこだわればレンタカーよりお得に使える幅の広さが、さまざまな層に人気の理由です。

ステーションを探す必要がなく、どこでも受け渡し可能

エニカでは、車の受け渡し場所をオーナーとドライバーで相談して決められます。最寄りのコンビニなど最も便利な場所を提案できますし、レンタル時と返却時の受け渡し場所を変えることも可能です。

最近では地方にも会員が増えているため、帰省中や旅行中に、ホテルや空港でも利用できる機会が増えてきました。

ステーションの有無を気にする必要がない自由度の高さは、通常のカーシェアにはない便利なポイントでしょう。

自動車保険と万全のサポート体制

エニカでカーシェアの予約が成立すると、ドライバーは「損保ジャパン」または「東京海上日動」の1日自動車保険に自動的に加入する仕組みです。

いずれも対人対物補償は無制限、車両の損傷は300万円まで補償されます。オーナーにもドライバーにも安心の補償です。

事故や故障の際には、保険会社の電話対応サービスやロードアシストサービスも利用できます。

DeNA SOMPO Mobilityでも365日無休のカスタマーサポートを行っており、会員同士のトラブルなどにも対応してくれます。細かいところまでサポートが行き届いているので、初心者でも安心です。

オーナーにも数々のメリットがある

エニカには、ドライバーだけでなくオーナーにとってもさまざまなメリットがあります。一番のメリットは、マイカーに乗っていない時間を有効活用し、収入が得られる点です。

ドライバーとの打ち合わせと、受け渡しの手間だけで収入を得られる効率のよさが、マイカー所有者に人気のポイントです。

お小遣い稼ぎのほかにも、自分の愛車を披露する場として、エニカに登録しているオーナーもいます。

丹精込めて整備した愛車を自慢したり、体験してもらったりするうちに、車仲間の輪が広がることも。もしかすると、近所にコアなカーマニアが見つかるかもしれません。

エニカの費用

エニカで車を借りる際は、車の使用料に加え、自動車保険料・契約料・ガソリン代を支払う必要があります。それぞれの価格がどのように設定されているのかチェックしておきましょう。

車の使用料

車の使用料は、オーナーが個別に設定します。金額は車種や年式によっても、オーナーの方針によっても大きく異なるのが特徴です。1日3,000円以下のものから1万5,000円超までと、幅広く設定されています。

なおエニカでは、オーナーが申請した車の購入金額・購入時走行距離・年間維持費をもとに、使用料に上限を定めています。そのため、理不尽に高い金額を請求される心配はありません。

自動車保険料

エニカで車を予約すると、ドライバーは1日自動車保険に自動的に加入します。保険料は、車両補償付きプランで損保ジャパンなら1日2,000円、東京海上日動なら1日2,100円です。

東京海上日動のみ、1日3,150円で、臨時被保険者としてドライバーを追加できます。複数人が交代で運転する場合には、こちらの保険への加入が必要です。

契約料

エニカでは、オーナーとドライバーが車の共同使用契約を結ぶという形で車をシェアします。この共同使用契約を新たに締結する場合に限り、契約料が発生します。契約料は、車種・使用料に関わらず一律100円です。

共同使用契約の有効期間は、オーナーが設定します。その期間内に同じオーナーから再度車を借りる場合は、契約料はかかりません。

ガソリン代

ガソリン代の支払いについては、オーナーが共同使用契約で個別に定めます。

一律いくらと決めることもできますが、ドライバーが使った分だけ負担するケースが一般的です。その場合には、満タンで受け取り満タンにして返すのが最もわかりやすい方法です。

エニカで車を借りる手順

エニカで車を貸し借りする手順はとても簡単で、アプリ1つで完結できます。ドライバーとして車を借りる場合を想定し、会員登録から支払いまでの流れを見てみましょう。

会員登録

エニカを利用するには、エニカのWebサイトまたはアプリで会員登録が必要です。登録料や会費はかかりません。メールアドレスさえあれば、すぐにアカウントを作成できます。

アカウントを作成したら、ドライバー登録を行います。ここでは、運転免許証とクレジットカードの情報が必要です。

エニカが申請内容を確認するのに24時間ほどかかるため、早めの申請をおすすめします。

車の検索

ドライバー登録が完了したら、早速エニカのウェブサイトまたはアプリから、乗ってみたい車を探しましょう。

車は「メーカー」や「ボディタイプ」などで検索できるほか、近くの車を探せる機能などもあります。ペットや喫煙の可否などについては、オーナーがそれぞれ規定しているので、よく確認しましょう。

車の予約

お気に入りの1台が見つかったら、エニカのアプリからオーナーに「予約リクエスト」を送ります。

アプリにチャット機能が付いているので、利用日時や受け渡し場所についてオーナーと打ち合わせ、問題がなければ予約が承認されます。

エニカのアプリには「予約リクエスト」を送るほかに、「オーナーに問い合わせ」という機能もあります。質問がある場合や、受け渡し場所などを交渉したい場合には、まずはこちらから問い合わせるとよいでしょう。

シェア開始時の車の受け渡し

予約当日になったら、約束した時刻に遅れないよう受け渡し場所に向かいましょう。

オーナーと顔を合わせたら、車を受け取る前にいくつか確認しておかなければならない点があります。まずは免許証です。本人確認のため、エニカのアプリでお互いの免許証を撮影します。

トラブルを未然に防ぐため、車のキズも入念に確認しておきましょう。もとからあるキズについては、オーナーがアプリの「キズ確認機能」にあらかじめ登録しています。

それ以外のキズがあればオーナーに確認し、写真を残しておきます。

最後に車の装備や使用法について確認し、車の鍵をもらえばシェア開始時の手続きは完了です。あとでトラブルにならないよう、オーナーの説明をよく聞き、疑問点はすべて解決してから利用を開始しましょう。

返却時の車の受け渡し

返却時の手続きは簡単です。車にゴミなど残っていないか、キズが増えていないかオーナーにチェックしてもらい、問題がなければ終了となります。

カーシェア料金の支払い

エニカのカーシェアにかかる料金は、保険料やガソリン代も含めてすべてクレジットカードで決済します。

オーナーとドライバーの間で現金の受け渡しをする必要はありません。車を探すところから支払いまで、エニカのアプリですべて完結できます。

エニカをもっと便利に使える「エニカオフィシャルシェアカー」

エニカが2019年8月から開始したサービス「エニカオフィシャルシェアカー」は、DeNA SOMPO Mobilityが所有する車を、オーナーが「0円マイカー」として管理し、ドライバーとシェアするシステムです。

より便利かつ気軽にエニカのカーシェアを利用できるサービスとして、都内を中心に台数を拡大中です。

予約後すぐに免許証で解錠

オフィシャルシェアカーでは、15分前からの直前予約が可能です。さらに車の解錠・施錠はカードリーダーに免許証をかざすだけでOK。オーナーと対面する必要がありません。

予約後、所定の駐車場に向かえばすぐ車に乗れるので、急な用事にも、ふと思い立ったときにも気軽に利用できます。

1時間単位で利用可能

エニカの通常のカーシェアサービスは、24時間単位での利用が基本です。

しかし、オフィシャルシェアカーなら、1時間単位で利用できます。ちょっとした買い物や送り迎えなど、日常のさまざまな場面で役立つこと間違いなしです。

エニカならではの豊富な車種

個性的で豊富な車種を売りの1つにしているエニカは、オフィシャルシェアカーでも「ベンツ」などの高級車を多数用意しています。

ほかにも日常使いに便利なコンパクトタイプなど、さまざまな車種を選べるのが魅力です。

まとめ

エニカとは、車種や価格の幅広さ、利用時の手軽さや自由度の高さが魅力の個人間カーシェアサービスです。

車を購入するのはハードルが高いと感じている人も、エニカに登録しておけば、いつでも気軽にさまざまな車でドライブを楽しめます。

マイカーを持て余している人や、自慢の愛車をたくさんの人に見てもらいたい人は、オーナー登録することで、乗らない時間を有効活用しながら、新たな交流の輪を広げられるでしょう。

急な用事や、荷物の多い買い物などには、直前予約で1時間から使えるエニカオフィシャルシェアカーがおすすめです。登録料や会費は無料。エニカで新たなカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

おすすめのカーシェアリング会社についてはこちらの記事を確認してみてくださいね。