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野球初心者ならまずはこれ!効果的な練習方法をポジション別で紹介
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「子どもが少年野球やっているけど、なかなかレギュラーになれない」「子どもの野球がうまくなるためにサポートをしたい」そんなお悩みをお持ちの親御さんは多いのでは?
ただ、親御さんご本人に野球経験がなければ、どのような練習方法が効果的なのか分かりませんよね。この記事では野球初心者を対象に、基本的な練習メニューをポジション別に分けてご紹介します。
基礎練習から実戦練習までしっかりこなして、レギュラーの座を勝ち取りましょう。
目次
キャッチボールで野球はうまくなる!
野球を始める上ですべての基本となる練習メニュー、それがキャッチボールです。「たかがキャッチボール」と侮ってはいけません。プロ野球選手でも、一流選手ほどキャッチボールを大切にしているんです。
親子や友人など、最低2人いれば気軽に始められるキャッチボールについて、その重要性やポイントを解説します。
キャッチボールは野球のすべて?
キャッチボールには、バッティングやピッチングといったあらゆる野球の動きを向上させるためのヒントが隠されているんです。
下半身と上半身の連動や腰の回旋運動などをスムーズにすれば球速アップや打撃の飛距離向上につながりますし、肩が強いパートナーと組めば動体視力を養うこともできます。
ひとつつひとつの動作を突き詰めながら取り組めば、キャッチボールは単なる準備運動から最高の練習へと変化するのです。
バッティングの練習方法
野球の醍醐味といえば、やはりバッティング。思い切りフルスイングして打球を遠くまで飛ばせたら最高に気持ちいいですよね。ここからは、バッティングの基本的な練習方法についてご紹介します。
素振りは目的意識を持って行う
バッティング練習というと、真っ先に素振りを思い浮かべる方も多いのでは。野球漫画やアニメでも「素振り1000本!」など尋常じゃない量の素振りをこなす特訓シーンはおなじみですよね。
素振りによってバッティングに必要な筋肉が養われ、スイングスピードアップにつながります。ただ、やみくもに数をこなしても、スイングスピード向上以外の効果は期待できません。
試合でピッチャーと対戦する場面をイメージし、コースや高さに応じたスイング、変化球を打つ時のスイングなど多彩なケースを想定して素振りをすることで、打撃力の大幅な向上が望めるでしょう。
トスバッティングでバットコントロール向上
ピッチャーが投じたボールをワンバウンドで返す練習がトスバッティングです。バットを最短距離で出し、真芯で捉えて打ち返す──簡単そうに見えて、意外と難しい練習です。強すぎず・弱すぎずの打球を返すようにするのがポイントです。
ティーバッティングでミートポイントを覚える
2人1組で、1人がトスしたボールをネットに向かって打ち返す、ティーバッティング。斜め前方からトスし、打者はフルスイングで打ち返します。
高めや低め、アウトコースやインコースなど、高さやコースに応じたミートポイントを身に付けるのが目的の練習です。
トスする側は、高さやコースに関する打者の要望を聞いて、同じところへトスするのがポイント。繰り返し打ち込んで、どんなコースも打ち返せるフォームを身に付けましょう。
フリーバッティング
野手は守備につき、投手が打者に対して本気で投球します。ストライク・ボールカウントも付けるので、より実践的な打撃練習といえるでしょう。
また、守備についている野手もノックとは違った実践的な打球が飛んでくるので、守備力向上にも繋がります。
バッティングの練習では、スイングスピードの向上も意識したいですよね。こちらの記事ではスイングスピードを上げる方法を解説していますので、あわせてご覧ください。ピッチャーの練習方法
野球の花形ですが、ただ漫然と長い距離を走るだけでは不十分です。ピッチャーとして必要な力をつけるには、やはりピッチング練習ですよね。
「野球の8割はピッチャーで決まる」という格言があるほど、ピッチャーはチームにとって重要なポジションなので、一層気を引き締めて練習しましょう。
ランニングは重要な練習方法!
投手の練習方法として古くから重宝されてきたのがランニング(走り込み)です。投球の土台となる重要な練習以下のランニング練習がおすすめ。
ピッチャーのおすすめランニングメニュー
- インターバル走
- 30m走
インターバル走
50~100m程度のダッシュと休憩(もしくはジョギング)を交互に繰り返すインターバル走は、ピッチャーとして長イニングを投げるための足腰や心肺機能を身に付けるのにぴったり。
攻撃中にベンチで休んでマウンドで身体を動かすことを繰り返す、ピッチャーのリズムを身に付けるのにも適しているランニング練習なのです。
30m走
ピッチャーに限らず、野球に要求されるのは持久力よりも瞬発力。ランニング練習では100m走や長距離走よりも、30m程度の短距離を全力で走る方が効果的です。本数を決めて1本1本を全力で走りましょう。
投げ込み
ピッチャーとして最も重要な練習の1つが投げ込みです。 ブルペンでマウンドからキャッチャーに向けて、全力でピッチングをすることで、ピッチングフォームが固まり、投げるためのスタミナも付いていくのです。
投げ込みは球数を決めて行う
ピッチャーの肩肘は消耗品という言葉があるように、過度な投げ込みは故障につながりかねません。「ストレートを20球に変化球20球」といったように球数を決めて、質の高い投げ込みを行いましょう。
特に少年野球の場合は夢中になって投げ込んでしまいがち。コーチを始めとする周囲の大人が球数を管理してあげてください。
コースや打者をイメージする
投げ込みは、ただ球数を放るだけではなく、対戦する打者やカウントをイメージして投げるのがおすすめ。実践を意識して投げることで、実際のゲームでも堂々と投げられるようになるはず。
一つひとつの球種についても、カウントをとるためのボールなのか、三振をとりにいくボールなのか、目的意識を持って練習することで制度が上がっていくのです。
キャッチャーの練習方法
「扇の要」とも言われる、チームの司令塔であるキャッチャー。絶対に投球を後ろに逸らさないブロッキング力と、盗塁を試みたランナーを刺す正確なスローイングを磨きましょう。
まずはブロッキングを磨こう!
捕手にとってもっとも大切なことは「後ろに逸らさない」こと。特に少年野球レベルではコントロールが未熟な投手も多く、ワンバウンドの投球も多いです。
どんな暴投も止める鉄壁のブロッキングを身に付けて、余計な失点を防ぎましょう。
ブロッキングの練習方法
ブロッキング練習では、プロテクターやレガースなどすべての防具を身に付けて行います。2人1組になり、片方が投手役として捕手に対して至近距離からワンバウンドでボールを投げます。
ミットで捕球できなくても、プロテクターを壁のように使って前に落とせるように訓練しましょう。
セカンド送球は反復練習!
キャッチャーとしてボールを安定して止められるようになったら、次のステップは盗塁阻止です。セカンドへの送球を何度も何度も繰り返し練習し、低く強い送球を正確に出来るようにしましょう。
セカンド送球の練習方法
キャッチャーの他に、ピッチャーおよびセカンドの3名で行います。ピッチャーからの投球をミットで受けたら素早く持ち替えて、セカンドへ送球します。人数がいない場合は、ネット相手にスローイングを繰り返すとよいでしょう。
セカンド送球のポイント
キャッチャーのセカンドへのスローイング練習では、以下の点に気をつけて臨みましょう。
セカンド送球のポイント
- 低い軌道のボールを投げる
- 捕ってからの速さを優先する
- ベースの少し右側を狙って投げる
低い軌道のボールを投げる
ホームベースから対角線上にあるセカンドベース。ノーバウンドで届かせようとするあまり、スローイングが山なりになってしまうとランナーはなかなか刺せません。
無理に届かせようとせずに、ワンバウンドでも低く強いボールを投げるように心がけましょう。
捕ってからの速さを優先する
盗塁を試みたランナーを刺すには、一刻も早く二塁へ送球する必要がありますよね。しかし無理に完璧なスローイングをしようとせずに、握りが多少ずれていてもすぐに送球する方がベター。
キャッチボールの段階から握り変えの練習や、握りが悪くてもすぐに投げ返す練習をすると良いですね。
ベースの少し右側を狙って投げる
二塁送球は、ベースより少し右側を狙って投げるのがポイント。カバーに入ったセカンドもしくはショートが捕ってからすぐにランナーにタッチできるためです。スライディングしてくるランナーにタッチするので、なるべく低めに送球しましょう。
内野手の練習方法
捕球だけでアウトが成立するフライに比べて、送球の正確さも要求される内野守備は、より鍛錬が必要です。ゴロ捕球のフォーム固めから実践的なノックまで、チームの守備力をアップさせるための内野手の練習メニューをご紹介します。
内野シートノック
セカンドやサードなど、内野の各ポジションで受ける内野シートノックは、内野手の練習の王道ともいえます。一塁への送球から始まり、ゲッツーやホーム送球などランナーの状況に応じた動きを身に付けるのが目的です。
内野フライも要練習
内野手はゴロを捌く機会が多いものの、フライの処理も同様に大切。風に流された後方のフライなどは非常に捕りづらいので、日頃からしっかりノックで練習しておきましょう。
外野手の練習方法
外野手の一番の仕事は、フライの捕球。大きく上がったフライをキャッチするか、2塁打にしてしまうかで試合の流れは大きく左右されることでしょう。
まずは手投げフライで練習を
外野手になりたての場合、最初のうちはボールを手で投げて捕球する練習をするのがおすすめ。
外野のフライ練習といえば外野ノックを連想する方が多いと思いますが、いきなり外野ノックを始めるのはおすすめできません。内野に比べて外野ノックをスムーズに打つのは難しく、打球を自在に打ち分けるのは難しいからです。
そこで、手投げでフライを上げて捕球する練習であれば、前方向のフライや後ろ方向のフライの追い方を反復練習できるので効率よく上達できるでしょう。
慣れてきたら外野ノックに切り替える
外野手としてフライの追い方やゴロの捕球動作に慣れてきたら、いよいよ外野ノックでに挑戦です。最初は捕りやすい正面前方向の打球からスタートし、徐々に後方の打球や左右の打球といったようにバリエーションを増やしていくのがおすすめ。
内野ノックよりも、ノッカーにスキルが要求されるので、事前にノックの練習もしておきましょう。
外野のゴロ捕球&スローイング練習
外野に飛んでくるゴロは内野と比べるとスピードは劣るものの、逸らしてしまうと一気にランナーが進んでしまうので確実さを重視したいところ。
ランナーがいない時は膝をついてゆっくりと、ランナーがいるときはスローまでスムーズに移れるように捕球までスピードを落とさずに、といったように場面を想定して捕球練習に臨みましょう。
まとめ
各ポジションによって動きは違うものの、ゴロやフライの捕球やボールの握り替えなど、身に付けるべきスキルは共通であることも多いです。
自らのポジションはもちろん、他のポジションの動きも学ぶことで、自らのポジションでの動きに活かせるヒントを得られるかもしれません。
タカ /
ビギナーズ編集部 ライター
ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。