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キャッチボールがもっと楽しくなる!投げ方からレベルアップの秘訣まで解説

この記事では、野球の基礎中の基礎であるキャッチボールについて、握り方から基礎的なフォームまで、投げ方を解説します。ひと工夫したキャッチボールで、野球の実力がアップする方法もご紹介しているので、野球初心者は必見です。
キャッチボールがもっと楽しくなる!投げ方からレベルアップの秘訣まで解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

野球の基礎といえばキャッチボール。「本格的な野球にチャレンジする勇気は出ないけど、キャッチボールならやってみたいな」という方もいらっしゃるのでは。

この記事では、野球でも最も基本的な練習法方法であるキャッチボールについて、基本的な投げ方を分かりやすく解説。明日にも友人やお子さんを誘ってキャッチボールをしてみてくださいね。

キャッチボールはボールの握りから!

ボールの投げ方を学ぶ前に確認しておきたいのが「正しいボールの握り方」です。「握り方くらい分かってるよ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と間違っていることも多いもの。

まずはキャッチボールの第一歩である握り方をしっかりと確認しておきましょう。

ボールは三本の指で握る

野球のボールは「中指」「人差し指」「親指」の三本で握ります。中指と人差し指の間は指1本入る程度にあけ、親指は人差し指と中指の下にくるようにしてください。

「4シーム」を覚えよう

ボールの握り方としては、まず基本となる「4シーム」の握り方を覚えましょう。4シームとはボールの縫い目に指が4か所かかる握り方のことで、ボールの縫い目に対して直角に、人差し指および中指の第一関節をかけるように握ります。

「2シーム」って?

4シームと対照的に、縫い目に指を2本だけかける握り方を「2シーム」と呼びます。こちらは縫い目に対して並行に握ることで、微妙な変化をしてしまうのでキャッチボールではおすすめできません。

ただし、自分のチームでピッチャーをやっているなら、練習として数球投げてみる分には構いません。

変化球を遊びで投げるのもあり?

キャッチボール中に、ついつい変化球を試してみたくなることはありませんか?カーブやチェンジアップ、そしてナックルなど、プロ野球の世界で使われている変化球を実際に使ってみたくなる気持ちはわかります。

遊びで投げているうちに、新しい変化球を編み出す可能性も十分にありますので、気軽に投げてみましょう。ただし、ケガを防止するため、相手に「変化球を投げる」と宣言してから投げるようにしてください。

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キャッチボールの投げ方

ここからは、キャッチボールにおける基本的な投げ方について、順を追って説明していきます。

フォームは体格などによって人それぞれなので、基本的な投げ方を学んだうえで自分に合ったフォームを徐々に探していくのがおすすめです。なお、この記事では全て右投げの方を前提にしていますので、左投げの方は逆で考えてください。

相手に対して半身で立つ

「しっかり立つ」というところからキャッチボールは始まります。キャッチボールパートナーに対して半身(直角)に立ち、足幅は肩幅程度に開くとよいでしょう。

左足を上げて相手に向かって踏み出す

まずは、左足の太もも(右投げの場合)を地面と水平程度まで上げ、左足を地面すれすれを通過させながら相手に向かって踏み出していきます。

その際、左足のつま先は相手に向かって真っすぐよりもやや内側に向けるのがポイント。重心は右足に残しておいてください。

グラブをはめた手を相手に突き出す

グラブをはめた手(右投手なら左手)も、投げる上での重要なポイント。左足を地面へ着地させる際に相手へ向けます。

その際、高さは肩程度で、グラブは開いた状態にしてください。左手で肩が身体が開かないようにバランスをとることで、投球時に回旋運動ができるようになり、スピードアップにつながるのです。

体重移動

投球に勢いをつけるため、体重移動を開始します。やり投げや砲丸投げで助走をつけるのと同じ理屈ですね。右足で地面を蹴って、同時に腰を回旋させます。また、その際にグラブをはめた左手を抱え込むように引き寄せてください。

肘から前に出してリリースする

いよいよ、投球動作の最後の段階である、リリースです。耳の高さまで上げた肘から先に前に出して、しならせるように投げます。

体重移動や腰の回旋によって得たパワーを、すべて人差し指・中指の2本に集中させて、思い切りバックスピンをかけるように放ちましょう。

バドミントンのラケットのように腕を振る

ボールを離すときは小指が下、離した後は親指が下になるように腕を振るとより強く腕を振ることができます。バドミントンのラケットででスマッシュを打つイメージで振るのがおすすめです。

実際に多くの野球部ではピッチャーがバドミントンのラケットを振る練習を取り入れています。

キャッチボールのポイント

キャッチボールにおいて気を付けるべきポイントについて解説します。今回挙げたチェックポイントを頭に入れながらキャッチボールに取り組むことで投げ方もよくなり、さらには守備力・打撃力の向上も期待できますよ。

「バックスピンをかける」ことが何より大切

ボールを投げる上でもっとも意識しておきたいことは「バックスピンをかける」ということ。投げたボールは重力によって自然落下していきますが、バックスピンをかけることで揚力を得て、真っすぐ進んでいくようになるのです。

足から腰、腕と伝わった力を全て指先に集中させて強いバックスピンをかけることを心がけましょう。

リリースまでは脱力!

キャッチボールではリラックスして投げることも重要。速い球を投げようと思うとついつい力んでしまうかもしれませんが、制球の乱れにつながりますし、バックスピンがうまくかからずに「おじぎ」してしまうことも。

出来る限りリラックスして、リリースの瞬間に指先へ力を集中させるのがポイントです。

相手の胸を目がけて投げる!

キャッチボールでは、相手の胸を目がけて投げるようにしましょう。目線から近いので捕りやすいというのもあるのですが「同じ場所を狙って投げる」という行為に最大の意味があります。

上下または左右に投球が逸れてしまったら、なぜ逸れてしまったのかを考えて修正していくことで効率よく上達できるはずです。

腕は無理に振らない

キャッチボールを始めた以上、強く速いボールを投げたいですよね。しかし、速いボールを投げたいからといって、無理に腕を振っても残念ながら効果はあまり期待できませんし、肩や肘の故障につながる恐れもあります。

足から腰、上半身と順番に回旋させて力を伝えて「勝手に腕が振られる」状態になるのがベストといえるでしょう。

「遠く投げる」より「強く投げる」

何度かキャッチボールをして調子が良くなってくると、距離を延ばしたくなってきますよね。そんな時、山なりのボールで無理に届かせようとするよりも、低い軌道のワンバウンドで届かせるようにしましょう。

ワンバウンドでギリギリ届く距離を少しずつ伸ばしていくことで、肩も徐々に強くなっていきます。

逸れたボールも正面で捕る

相手が投げてきたボールが左右に逸れてしまうことがありますよね。そんな時、余裕があれば正面に回り込んでキャッチするようにしましょう。足運びの練習になり、守備力の向上にもつながります。

出来るだけグラブの芯で捕る

相手が投げたボールをキャッチする際、なるべくグラブの芯で捕るようにしましょう。動体視力が養われるため、打撃力や守備力の向上にもつながります。

キャッチボール相手にとっても、芯で捕っていい音をさせてあげた方が気分が良いですよね。

いろいろな投げ方を試してみる

キャッチボールでは、通常の投げ方以外にも体重移動を意識した投げ方や、腕の使い方を身体に覚えこませるための投げ方など、工夫した投げ方を試してみましょう。課題を1つずつクリアしていけば、大幅な上達が見込めますよ。

キャッチボール上達に!お役立ちグッズ

キャッチボールにおける基本的な投げ方を身に付けたら、あとはひたすら投げ込むだけです。ただ、同じようにキャッチボールを続けていては飽きてしまいますよね。

そこで、日々のキャッチボールを楽しくしてくれる上に、実力もアップする便利なグッズをご紹介します。

フィールドフォース 回転チェックボール J号 2個セット

ボールに色がついており、回転の向きが分かるようになっています。キャッチボールでもっとも大切なのはバックスピンと回転軸。真っすぐな回転軸で投げることで、伸びる球が投げられるようになります。

Spark Catch(スパークキャッチ) LED発光 野球ボール

LED発光装置が内蔵されているボールで、夜間練習に最適です。硬式ボールと同じ重さなので、硬式野球をしている人にはぜひおすすめしたいアイテムです。にさいてきで

スローイングパートナー

バレーボールサイズのボールで、腕で挟みながら投げることで腕が頭から離れすぎたり、肘が下がりすぎたりといったフォームの矯正ができます。

遊びながら理想の投げ方を身に付けられるので、親子でのキャッチボールの際に用意したいところです。

まとめ

キャッチボールは野球の基本中の基本でありながら、全てにつながる重要な要素。

プロの一流選手ほどキャッチボールを大切にするように、目的意識を持って取り組めば野球の実力アップへとつながるはず。自分なりの投げ方を身に付けて、キャッチボールを楽しんでくださいね。

タカ /
ビギナーズ編集部 ライター

ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。

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