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野球がもっと楽しくなる!打ち方のコツと練習方法を大公開
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野球のプレーで一番好きなのはバッティング!という方は多いのではないでしょうか。ピッチャーが投げたボールをフルスイングで思い切り打ち返す──想像するだけで快感ですよね。
この記事では、野球の醍醐味ともいえるバッティングについて、基本的な打ち方を解説します。効果的な練習方法もご紹介しますので、初心者の方は必見ですよ。
目次
バッティングのチェックポイントはここ!
野球初心者が理想的な打ち方を身に付けるには、いくつかのチェックポイントがあります。
構えの段階から打ち終わりのフォロースルーまで、ある程度基本の型を覚えておくことで、不調に陥った時も立ち直りやすくなることでしょう。チェックポイントは以下の通りです。
打ち方のチェックポイント
- 立ち方
- 構え
- グリップの高さ
- 後足への溜め
- 体重移動
- スイング開始
- スイングの角度
- インパクト
- フォロースルー
構え
バッティングの構えは大きく分けて3種類。投手から見た際に左足(右打者の場合)を三塁側に開いているのが「オープンスタンス」、左足を一塁側に出しているのが「クローズドスタンス」、そして両足を平行にして立つのが「スクエアスタンス」です。
オープンスタンスは内角球が見やすくなる半面、外角球に手が届きづらくなるという弱点があります。また、逆にクローズドスタンスは外角球に強いものの内角に弱くなってしまいます。
ある程度実践をこなして得意な球・不得意な球が判明するまでは、オーソドックスなスクエアスタンスで臨むのがベターでしょう。
グリップの高さ
バットを構えた際のグリップの高さは人それぞれ。高く掲げる人もいれば、肩の高さ程度の人もいます。最初はオーソドックスな耳の高さ程度で練習し、徐々に自分なりの振り出しやすい位置を模索していきましょう。
後足への溜め
右打者であれば右足、左打者であれば左足に体重を乗せる「溜め」の段階に入ります。全体重を乗せるのではなく、7割程度を乗せるのが一般的です。リストが強い外国人選手などはこの溜めを作らないこともあります。
前足を投手側へ出す
後ろ足に体重を乗せたまま、右打者であれば左足、左打者であれば右足を投手側へと出して投手に斜め45度で着地させます。体重移動を始める前段階です。
前足を上げてから前に出すことでパワーが生まれますが、タイミングを崩されやすいという弱点もありますので、ミート力重視の場合は足を上げずに地面すれすれで前に出す「すり足」がおすすめ。
体重移動
後ろ足に溜めておいた力を、前にぶつけていきます。この体重移動がしっかりできているかどうかで、打球の質が変わるので非常に重要です。
後ろ足のつま先を回旋させ、前足に力をぶつけてください。前足はしっかりと踏ん張って力を逃がさないようにします。
振り出し&スイングの角度
体重移動と並行して、スイングも開始します。後ろ足の回旋に続いて腰を回し、最後にバットを振り出していきます。スイングの角度は大きく分けて以下の3種類があるので、それぞれの特徴を把握した上で自分に合ったものを選びましょう。
3種類のスイング
- ダウンスイング
- レベルスイング
- アッパースイング
ダウンスイング
上から下へと叩きつけるようなスイング軌道をダウンスイングと呼びます。ゴロを打つのに適しているため、特に内野守備にミスが起こりやすい少年野球レべルで推奨されています。
レベルスイング
地面に対して並行(レベル)にスイングするのがレベルスイング。ダウンスイングやアッパースイングと比べてタイミングを崩されても空振りをしづらく、ミート力に優れています。
さらに、ゴロも長打も打ち分けられるとあって、使い勝手も抜群。初心者は、とりあえずレベルスイングを試してみることをおすすめします。
アッパースイング
下から斜め上に向かって打ち上げるようなスイングが特徴的なアッパースイングですが、長らく日本の学生野球では「悪の代名詞」のように扱われてきました。
捕球・送球とミスが起こりやすい内野ゴロに比べて、外野フライはミスが起こりづらいため、フライを上げるアッパースイングはタブーとされてきたのです。
しかし近年は打者の打球傾向を読んで守備シフトを敷くことも多くなり、「ゴロ信仰」は影を潜めつつあります。代わりに、守備シフトでは防げないホームランを打ちやすいアッパースイングが注目されてきているのです。
ただし、アッパースイングは理想の角度で当てない限り、平凡なフライを上げやすいのも事実。上級者向けのスイングであることは間違いないでしょう。
ダウン→レベル→アッパーがベスト?
ここまで「ダウン」「レベル」「アッパー」の3種類のスイングについて解説してきましたが、実は3種類を組み合わせた軌道がベストと言われています。
ダウンスイングで振り始め、インパクト時にはレベルスイング、そして振りぬいた後のフォロースルー時にはアッパースイング、といった具合です。
インパクト
バットで打球を捉えた「インパクト」時に重要なのが「押し込み」です。右打者なら右手、左打者なら左手で打球を押し込むことで、より強い打球が生まれます。
フォロースルー
打った後に思い切り振りぬくフォロースルー。インパクトまではコンパクトに、最後のフォロースルーは大きくなるのが、良い打ち方と言えるでしょう。
ただし、意識してフォロースルーを作る必要はなく、しっかりとしたスイングをすることでフォロースルーは自然と美しくなるもの。インパクトまでの手順を徹底することに努めましょう。
野球のバッティングでは、スイングスピードが速いことも重要です。スイングスピードが速いほど、飛距離を伸ばせます。 スイングスピードを上げる方法を解説した記事もあわせてご覧ください。
【初心者必見!】理想的な打ち方を身に付ける練習方法
ここからは、特に野球初心者の方へお伝えしたい、理想的な打ち方を身に付けるための練習方法をご紹介します。
素振り
自宅で1人でも出来るバッティング練習が素振りです。素振りを繰り返すことで打撃フォーム固められる上に、バッティングに必要な筋肉が養われます。
さらに、イメージトレーニングを取り入れることで、素振りの効果は倍増します。頭の中で相手ピッチャーを思い浮かべ、高めや低め、インコースなどを想定して素振りをすることで、余地実践的な打ち方が身に付くはずです。
こちらの記事は、素振りのやり方やコツを紹介しています。
トスバッティング
2人1組で投手と打者に分かれ、投手が山なりで投げるボールを、打者はワンバウンド打ち返します。試合前のウォーミングアップで取り入れているチームも多いです。
こちらの記事は、トスバッティングのやり方やコツを紹介しています。
ティーバッティング
繰り返し打ち込んで、どんな高さやコースも打ち返せる理想の打ち方を身に付けたいなら、ティーバッティングがおすすめ。2人1組になり、斜め前方からトスしたボールをネットに向かって打ち返します。
ボールの高低やコースなどに応じて、どのミートポイントで打てばよいのか、身体に染み込ませましょう。バッティングティーを用いれば、1人でもできる練習です。
こちらの記事は、ティーバッティングのやり方やコツを紹介しています。
ロングティー
ボールを遠くへ飛ばす感覚を養うなら、ロングティーがおすすめです。ティーバッティングと同様に2人1組となり、片方がトスを上げて打者はグラウンドに向かって思い切り打ち返します。
ポイントは「力を抜く」こと。遠くへ飛ばそうと思って思い切り振り回しても、意外と打球は飛びません。力を抜いてミートの瞬間に力を入れて右手(右打者の場合)で押し込むことで、ボールは遠くへ飛ぶようになります。
バント練習
バッティングだけでなく、ランナーを進める送りバントの練習もしておきましょう。近距離から投げられたボールを、一塁側・三塁側それぞれに転がします。
バットを動かして転がしに行くのではなく、膝を使って上下左右に動くのがバントのコツです。
フリーバッティング
投手はマウンドより少し近めの正面からスローボールを投げて、打者は思い切り打ち返す練習で、他の選手は守備につきます。
しっかりと溜めを作って打球を引き付け、確実にボールを捉えましょう。ただ飛ばすだけでなく、右打ちや進塁打などテーマを持って臨むことをおすすめします。
実践フリーバッティング
ストライク・ボールカウントもつけて、投手は打者に対して変化球も交えた実戦さながらの投球をします。 カウントに応じた打撃や、配球の読みなど試合で役立つ打撃力が養われるのです。
また、フリーバッティングでは野手も各ポジションで守りにつきます。ノックとは違った「生きた打球」を処理することで、守備力の大幅な向上も見込めますよ。
ケースバッティング
ランナーを置いて、カウントごとに求められる打ち方を練習するメニューです。ノーアウトランナー一塁であればバントや右打ち、2アウト以外でランナー三塁なら最低でも外野フライを打つといった、場面に応じた打ち方を身に付けるのです。
バッティングセンターでは速い球を打つべき?
1人でもバッティング練習ができる場所として重宝される、バッティングセンター。速い球に対応できれば遅い球にも対応できるとばかりに、どんどん設定速度を上げてしまいがちですが、得策とは言えません。
コントロールされたピッチングマシンだと、タイミングをとらなくても同じコースにバットを出して振りぬけば打ててしまいます。しっかりとした打ち方を身に付けるには、遅いボールを引き付けて打ち返す練習をした方が良いでしょう。
まとめ
理想の打ち方を身に付けるには、地道な練習が必要不可欠。日々の素振りや筋力トレーニング、体幹トレーニングを欠かさず行い、練習や試合でトライ&エラーを繰り返して改善を加えていくことです。自分のフォームをスマホなどで撮影してみるのもいいですね。
こちらの記事では基礎練習のメニューをポジション別に紹介しています。ぜひ、確認してみてくださいね。
タカ /
ビギナーズ編集部 ライター
ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。