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【初心者】初めてのバンド練習曲10選!邦楽・邦楽をまとめてご紹介
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数年前から“大人の音楽教室”が流行っているように、社会人になってからバンドを組む楽器初心者は増えています。
近年はSNSやネット掲示板でメンバーを募集でき、忙しい社会人の方でも比較的仲間を見つけやすくなりました。一方、せっかくバンドを結成したものの、「どんな曲を練習すればいいの?」と悩む初心者は少なくありません。
そこで今回は、バンド初心者にぴったりな練習曲をいくつかピックアップしてご紹介します。曲を選ぶポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
どんな曲が初心者向けなの?
練習スタジオを借りる場合を筆頭に、バンドメンバー全員で練習できる時間は限られます。そのため、基礎練習は各自が個人で行い、バンドでは曲を練習するのがもっとも効率的です。
バンドで練習する曲は、メンバーが好きな曲を選んでも問題ありません。しかし、曲によって演奏難易度は異なります。曲が好きだからといって、全パートがコピーできるとは限りません。
バンドの演奏レベルとかけ離れた曲を選ぶと、上達の妨げになる可能性があります。そこで、初心者バンド向けの曲の条件とは何なのか、一度おさらいしていきましょう。
1.構成がシンプルな楽曲
最初にチェックしたいのは、曲の構成です。構成が複雑な分だけ覚える情報が増え、コピーの難易度があがります。当然、バンドで合わせるのも難しくなるでしょう。
初心者バンドで練習する曲は、できるだけシンプルな構成の楽曲がおすすめです。Aメロ→Bメロ→サビといったわかりやすい展開で、それぞれのパートの違いがはっきりする曲がベストですね。
ただ、構成自体がシンプルであっても、似たフレーズの繰り返しが多い曲は注意しましょう。各パートが曲の「どこ」を演奏しているのかわからず、迷子になってしまう可能性があります。
2.各パートが弾きやすい楽曲
各パートの演奏難易度が低く、メンバー全員が余裕を持って弾ける曲を選びましょう。
楽器初心者の場合、自分の演奏に夢中になってしまうと、周りの音が聴こえなくなることもしばしば。全員がこのような状態では、お互いの音に合わせて演奏することなどできません。
曲によっては、それぞれのパートで演奏難易度が異なります。たとえば、ギターはパワーコードばかりで簡単なのに、ドラムのリズムが複雑だったり、ベースにスラップ奏法を求められたりすることもあるでしょう。
そんため、バンドの練習曲を選ぶ際は、各パートの難易度を細かく確認することが大切です。楽譜から楽曲の演奏難易度を見極め、全員が無理なく弾ける曲を探してみてください。
3.できるだけメンバーが「弾きたい」曲を
最後のポイントは、メンバー全員が「弾きたい・叩きたい」と思える曲を選ぶこと。なぜなら、本当の意味で最適な練習曲とは、「演奏したい」「演奏が楽しい」と思える曲だからです。
バンド活動を続ける上で、メンバーのモチベーションは極めて重要です。どれだけ弾きやすい楽曲でも、興味のない音楽ジャンルや、苦手なアーティストなどの練習曲では、個々のモチベーション維持が難しくなります。
事前にメンバーが好きな音楽ジャンル・アーティストなどを整理し、全員が納得した曲で練習してみましょう。
バンドで曲を練習する際のポイントは?
続いて、バンドで練習曲を弾く際のコツを、いくつかのポイントにわけてご紹介します。
メンバーそれぞれがしっかりと曲を覚えてスタジオに入る
先述した通り、バンドメンバーが揃って練習できる時間は限られます。特に仕事が忙しい社会人の場合、月に1~2回程度しかスタジオで一練習できないケースもあるでしょう。
たとえスタジオに入ってから曲を覚えていたのでは、時間を無駄にするでしょう。基本中の基本ですが、スタジオに入る前に、メンバー全員がしっかりと曲を覚えてくることが大切です。
曲を覚えるのに十分な時間がないのであれば、無理にスタジオ練習のスケジュールを入れず、メンバーの個人練習の時間を確保するのがおすすめ。メンバー全員が「これならいける!」と思ったタイミングで、スタジオ練習の予定を組んでみてください。
練習中の様子を録音して後で再確認する
ICレコーダーやスマホの録音機能などを使い、練習中の様子を録音しておくこともポイントです。そして、練習終わりにメンバー全員で確認してみましょう。
演奏中は自分・周りの音が聴こえているようで、実際は聴けていないケースが少なくありません。リズムキープが乱れていたり、音を外していたりと、「弾けているつもり」が検討違いだった……なんてこともしばしば。初心者はありがちなミスです。
録音したものを改めて聴きなおすことにより、自分の演奏の良し悪しをフラットな状態で確認できます。ぜひ練習終わりの反省会で、自分たちの演奏を再確認してみてください。
バンド初心者におすすめの曲10選
ここからは、バンド初心者におすすめの練習曲10選をご紹介します。演奏時のポイントにも触れますので、ぜひ参考にしてくださいね。
モンゴル800「小さな恋のうた」
最初にご紹介するのは、沖縄出身の3ピースバンド、モンゴル800の大ヒット曲です。ノリがよく盛り上がりやすいので、コピーバンドにおける定番ソングとして親しまれています。
曲の構成がシンプルな上、それぞれのパートの難易度もそれほど高くありません。まさに初心者バンドの練習曲にぴったりです。テンポが速いので、ギターとベースパートはやや練習が必要かもしれませんが、慣れれば簡単に弾けるようになるでしょう。
最初は少しテンポを落とし、バンド全体で音を合わせることを意識しながら練習してみてください。
hide with Spread Beaver「ROKET DIVE」
X JAPANのメンバーとしてのみでなく、ソロアーティストとしても活躍したギタリスト、hideのソロプロジェクトです。全体的にスピード感があり、一見難しそうなイメージが持たれがちですが、曲・構成ともにシンプルなナンバーです。
ギターとベースは変則チューニングによる演奏が求められます。それさえ注意すれば、初心者バンドでも完コピを目指せる練習曲です。
スピッツ「空も飛べるはず」
90年代から現在にいたるまで、日本のJ-POPシーンを牽引するスピッツの人気曲です。ゆったりとしたテンポとシンプルな楽曲構成により、しっかりと曲を覚えれば、初心者バンドでも無理なく演奏を楽します。
リードギターパートはアルペジオが中心となっていますので、少し難しそうに感じられるかもしれません。ただ、テンポは早くありませんので、練習を積めば弾けるようになるでしょう。どうしても難しいのであれば、コードストロークで代用しても構いません。
斉藤和義「ずっと好きだった」
シンガーソングライターとして、日本のロックシーンを牽引し続ける斉藤和義の代表曲です。テンポはゆっくりで、曲の構成もシンプル。全パートを通して、初心者バンドマンの練習曲にぴったりです。
ただし、曲自体がロックンロール調なので、パートによっては走りがちになることも。しっかりとリズムキープを意識しながら練習するようにしましょう。
LUNA SEA「Tonight」
幅広い世代の間でカリスマ的人気を誇るLUNA SEAのヒットソング。楽曲構成がとてもシンプルなので、初心者バンドマンでも覚えやすい曲です。
曲はツインギター構成となっていますが、それぞれの「おいしいところ取り」的な形で、ギタリストが1人のバンドでも演奏可能です。とても疾走感のある曲ですが、演奏時に走りやすいため、リズムキープを意識することが大切です。
L’Arc-en-Ciel「HONEY」
今や国民的人気バンドとなったL’Arc-en-Ciel。そのブレイクのきっかけとなった1曲がこちらです。シンプルで疾走感のあるナンバーですので、ライブでも盛り上がること間違いありません。
バンド演奏時のポイントは2つ。ベースラインがよく動くこと、ギターソロがやや難しいことです。パートによって演奏難易度の差はあるため、各パートがしっかりと弾けるかどうか、バンド練習前に確認しておきましょう。
東京事変「閃光少女」
椎名林檎率いる実力派バンド・東京事変のヒットソングです。東京事変というと複雑な楽曲構成で、それぞれのパートも難しいというイメージがあるかもしれません。事実、日本屈指の実力派プレイヤーの揃ったバンドなので、演奏難易度の高い曲ばかりです。
しかし、こちらの曲は構成もシンプルで、各パートの演奏難易度も低め。細かい箇所に初心者では難しいフレーズが出てきますが、パートをわけてしっかりと覚えればマスターできるはずです。
ハイ・スタンダード「ステイ・ゴールド」
日本を代表するメロコアバンドであるハイ・スタンダードの大ヒットナンバーです。テンポが速いこともあって、ギターリフが大変かもしれません、細かく区切って覚えていけば、演奏自体はそれほど難しくありません。まずはテンポを落として練習していきましょう。
グリーン・デイ「バスケット・ケース」
世界中にメロコアムーブメントを巻き起こしたグリーン・デイの代表曲です。洋楽好きのバンドマンがいれば、真っ先に候補となる練習曲ですね。
テンポは速いですが、フレーズや曲の構成はとてもシンプルなので、しっかりとリズムキープできれば、初心者バンドでも難なく演奏できます。オリジナル・テンポでの演奏が難しい場合、BPMを少し落としてから練習してみましょう。
レッド・ホット・チリペッパーズ「ダニー・カリフォルニア」
「レッチリ」の愛称で親しまれ、日本でも大人気のロックバンド、レッド・ホット・チリペッパーズのヒット曲です。
ゆったりとしたテンポで各パートの演奏難易度も低く、初心者バンドにぴったりな曲。終盤の“ジミヘン”を彷彿されるギターソロが、初心には壁となるかもしれません。ですが、基本的には同じフレーズの繰り返す曲なので、練習量を積めば弾けるようになるはずです。
まとめ
せっかくバンドを結成したなら、メンバー全員で色々な曲を弾いてみたいもの。しかし、最初から演奏難易度の高い曲を選ぶと、なかなか形にはなりません。楽器に挫折したり、バンド解散の原因となったりすることもあります。
今回ご紹介した10曲は、どれも初心者バンドマンにおすすめのナンバーばかり。とにかく楽曲構成がシンプルで、個々の演奏難易度も低い曲が揃っているので、練習曲選びの参考にしてくださいね。
ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター