更新
失敗しない英会話教室の選び方について|元英会話講師がポイントを解説
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
英会話教室には大小様々な規模の教室があり、全国に280校以上の英会話教室を展開させている大手もあれば、個人で運営している小規模校までバラエティに富んでいます。
大手や個人それぞれが思考を凝らしたレッスンを提供しているためどの教室も魅力的に映りやすく、どの教室を選べばいいのか迷ってしまう人も少なくありません。
英会話教室に通えば英語が上達すると考えている人もいますが、実は英会話教室に通うだけではなく「自分に合った英会話教室」を探すことの方が重要です。
そこで今回は、元英会話教師の経験を生かして、失敗しない英会話教室の選び方を解説します。
目次
英会話教室の種類
冒頭で「大手英会話教室から個人英会話教室まで全国には様々な英会話教室がある」とお伝えしましたが、それだけではありません。
英会話教室には「グループレッスン」「プライベートレッスン」「オンラインレッスン」などの種類があり、それぞれに特徴が異なります。
ここでは、英会話教室の特徴について詳しくまとめてみましょう。
グループレッスン
一口にグループレッスンといっても、3〜4人の少人数レッスンもあれば、10人以上の大人数レッスンもあります。
グループレッスンでは「英語の上達を目指す」という同じ目的を持つ仲間とともにレッスンを進められるため、モチベーションアップにつながりやすいでしょう。
また、グループの人数が多くなるほどレッスン料は割安になりやすいため、コスパを求める人にもおすすめです。
個人レッスン
個人レッスンは講師とマンツーマンでレッスンを進めるため、苦手分野を重点的に指導してもらうことはもちろん、自分のレベルに合ったレッスンを提供してもらえるというメリットがあります。
ただし、個人レッスンはグループレッスンに比べると費用が割高なので、続けられるかどうかをしっかりと検討する必要があるでしょう。
オンラインレッスン
オンライン化が進む近年では、英会話教室でも「インターネットを使用したレッスン」の需要が高まっています。オンラインレッスンは自分の好きな時間・好きな場所で受講でき、レッスン料も割安で続けやすいという特徴があります。
パソコンやスマホがあればレッスンを受講できる手軽さで、様々な年齢層から支持されている今注目の英会話学習スタイルです。講師の国籍年齢・性別・バックグラウンドなどもレッスンごとに選ベ、飽きずに英会話を学べるでしょう。
国際文化交流レッスン
国際文化レッスンとは、各都道府県に設置されている「国際交流センター」「文化センター」などで行われる英会話教室です。講師の多くは国際交流に精通しているネイティブスピーカーで、独自のカリキュラムに基づくレッスンが提供されます。
レッスン料は大手英会話スクールよりも低く設定されていることがほとんどで、地域に根付いたアットホームな雰囲気が特徴的です。
自治体によってはボランティア講師による無料英会話教室が開催されている場合もあるため、最寄りの国際交流センターや文化センターに問い合わせてみましょう。
乳幼児向けや児童向け専用スクールも
英会話教室の中には、大人向けの教室だけではなく「乳幼児向け」「児童向け」「中〜高生向け」など、年齢に合わせたレッスンを提供しているところもあります。
乳幼児向けの英会話教室では親子で英語に触れ合い、小中高生向けの教室では英会話に加えて「定期試験対策」「文法コース」などが充実しているところがほとんどです。
失敗しない英会話教室の選び方
筆者は元英会話講師として勤務していましたが、その中では「何年経っても英語が上達しない人」もいれば、「メキメキと英語力を伸ばす人」もいました。
ここでは、元英会話講師の視線から「失敗しない英会話教室の選び方」について詳しくご紹介します。
自分に合ったレッスンスタイルを知る
英会話教室には「大手教室」「個人運営」「プライベートレッスン」「個人レッスン」「オンラインレッスン」など豊富な種類がありますが、さらに細かくすると以下のようなカリキュラムが多く見られます。
- TOEICや英検などの資格取得に力を入れている
- フォニックスなどを取り入れた独自カリキュラムを売りにしている
- 教材を使用することで効率的に英語力アップを目指す
- レッスン日の振替制度などを利用して続けやすくしている
- 海外留学を視野に入れたレッスンを基本としている
英会話教室でスキルアップを目指すには、まずこれらの特徴を詳しく知り、自分に合った教室を選ぶ必要があります。
例えば、TOEICに向けて勉強している人は大人数でわいわいレッスンする教室よりも、検定スキルの高い講師が在籍している教室や個別指導してもらえる教室を選ぶ方がより効率よくステップアップできるでしょう。
続けられる価格帯かチェック
英会話の習得は三日三晩でできるようなものではなく、ある程度継続して学ばなければいけないという特徴があります。そのため、通う英会話教室のレッスン料は「続けられる価格帯かどうか」をしっかりと見極めましょう。
例え自分の理想通りの教室が見つかったとしても、レッスン料が高すぎると継続できませんよね。英会話教室を選ぶ際は、毎月支払えるギリギリの料金ではなく「余裕を持って支払える金額かどうか」に着目してください。
実際のレッスンを体験して講師のレベルをチェック
以前、筆者が勤務していた英会話教室では「体験レッスン専属の英会話講師」が在籍していたため、体験レッスンと実際のレッスンの差が大きく開くというトラブルも問題視されていました。
「体験レッスンと実際の講師のレベル差が激しい」「体験レッスンでは楽しかったのにいざ通いだすと面白くない」などのクレームもあったため、より具体的な雰囲気を知るためには、実際に通う予定のクラスを見学しましょう。
カリキュラムをチェック
英会話教室では様々なカリキュラムがあります。例えば「ペアを組んでの会話練習が中心」「発音矯正から熟語取得まで幅広く学ぶ」「ネイティブ講師と日本人講師が交互でレッスンを担当する」などです。
特に「発音やリスニングを強化したい」「TOEICに向けてスキルアップしたい」など明確な目的がある場合、それに合うカリキュラムの教室を選ばなければ目的達成につながらない可能性もあります。
口コミも合わせて検討することが大切
英会話教室を選ぶ際、実際に通っている生徒や保護者の口コミも参考にしてみましょう。口コミでは体験レッスン時にはわからなかったことや、レッスンを続けていくうちにわかるようになったことなどの情報が満載です。
できるだけ情報収集に力を入れ、実際に通っている人のリアルな声を集めてみてください。
成果が出る英会話教室の特徴とは?
元英会話講師の立場から、成果が出る英会話教室の特徴について詳しく解説します。
教材が充実している
成果が出やすい英会話教室の中には、教材が充実しているところが多い傾向にあります。
なぜ教材が充実していると成果が出やすいのかというと、「いかに家庭学習の時間を増やせるか」ということが、英語力アップには欠かせないためです。
英語を習得するためには「2,000〜3,000時間の学習」が必要だと考えられていますが、英会話教室でしか勉強をしなければ約40年以上も通い続けなければいけない計算になります。
教材が充実していると英会話教室以外でも英語に触れられる機会が増えるため、学習に対するモチベーションも保ちやすく、成果につながるといえます。
レッスン料は比較的高め
成果の出やすい英会話教室では教材が充実していたり講師の質を優先して採用していたりするなどの特徴があるため、レッスン料が比較的高めに設定されている傾向があります。
ただし、近年では無料英語アプリやオンライン英会話教室などが充実していて、本人のやる気次第でいくらでも英語に触れられる環境が整えられています。
「レッスン料が高い=成果が出やすい教室」と一概にはいえませんが、レッスン料が相場よりも大幅に低い英会話教室では、非ネイティブ講師を採用していたり無資格の日本人講師を採用していたりする場合もあるため注意しましょう。
豊富なレッスンプランが用意されている
「発音矯正できる」「文法を学べる」「ペアでの会話練習ができる」「試験対策もあり」など、豊富なレッスンプランが用意されている英会話教室では、個人のニーズに合わせて最適なコースを選べるため、効率よくスキルアップを図れます。
レッスンの途中で学びたい方向性が変わることも珍しくないため、多方面へ対応できるコースが用意されている教室は融通がききやすく、レベルアップにつながりやすいといえるでしょう。
家庭学習につながる指導をしてもらえる
ゼロに近い状態から英語を習得するためには、2,000〜3,000時間もの学習時間が必要でした。もちろん英会話教室に通う時間だけではまかないきれないため、家庭学習の時間を増やす必要がありますよね。
しかし、日々の学業や仕事に追われてなかなか家庭学習に回す余裕がない人も少なくありません。そんなときに、家庭学習につながる的確な指導ができる講師がいれば、より意欲的にスキルアップを目指せるでしょう。
体験レッスン時にチェックすべきこと
英会話教室では大手・個人運営にかかわらず、無料体験レッスンを実施しているところがほとんどです。以下に無料体験レッスン時にチェックしておきたいことをまとめるので、疑問点が残らないようしっかりと確認しましょう。
- 誰が実際のクラスでレッスンをするのか(特に自宅に招くタイプの無料体験レッスンの場合)
- 料金体制について(月額性はもちろんチケット制を導入している教室もあり)
- 教材について(教室によっては50万円程度の教材を購入しないといけないところも)
- 退会条件について(教材費の支払いが未完了の場合、退会できないこともある)
体験レッスンでは緊張感からか、肝心なことが聞けない人もたくさんいます。特に金銭面で不安要素を残したまま入校してしまうと、退会時のトラブルにもつながりやすくなるでしょう。
「違約金を支払わなければいけなくなった」「退会するためには未払いの教材費を一括で支払わなくてはいけない」など、まとまった金額が必要になる場合もあるため、退会条件や教材の支払い条件などは必ず確認してください。
成果が出る英会話教室は「下調べと体験入学」でわかる!
成果が出やすい英会話教室には「教材が充実している」「レッスンジャンルが多い」「腕のいい講師が揃っている」などの特徴がありましたが、最も大切なのは「自分が楽しんで通える英会話教室かどうか」ということです。
いくら充実したカリキュラムが採用されていても、自分のモチベーションが上がらなければ家庭学習につながる気持ちも少なくなりますよね。
一方で、ボランティア講師による無料レッスンであっても、楽しく学べるなら学習意欲も向上しやすく、家庭学習にもつながりやすくなるでしょう。
多くの英会話教室では体験入学や体験レッスンを実施しています。複数の体験レッスンに足を運び、自分の目で実際に確かめてみるのもおすすめです。
白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。