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おすすめのクラウドゲームサービスは?近未来のゲーム体験を徹底解説
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
AIやIoT(Internet of Things)など…IT技術の進化がめざましい昨今。それはゲーム業界もしかり、最近はクラウドコンピューティングを活用した、近未来のゲーム体験が注目されています。その名も、「クラウドゲーム」です。
今回は、PC・スマホゲーマーなら知っておきたいクラウドゲームの基礎知識を解説するとともに、おすすめのサービスや特徴をご紹介します。気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
クラウドゲームとは?
クラウドゲームとは、インターネットからデータをストリーミングすること、「ゲームソフト本体を入手せずに遊べるゲーム」のことです。少々ややこしい部分があるので、従来のゲームソフトやプレイスタイルとの違いを比較してみましょう。
ゲームソフトには、通販サイトや店頭で購入できる「パッケージ版」と、インターネットからゲームデータをダウンロードし、ゲーム機にインストールして遊ぶ「ダウンロード版」の2種類があります。
「パッケージ版」にせよ「ダウンロード版」にせよ、何らかの方法でゲームソフト本体を入手し、プレイするスタイルは変わりません。しかし、今回のテーマであるクラウドゲームは、“ゲームソフト本体を入手せずに遊べる”のが特徴です。
クラウドゲームの仕組みとは?
“ゲームソフト本体を入手せずに遊べる”とは、一体どのような仕組みなのか。以下、クラウドにおける3つの重要ポイントをまとめたのでご覧ください。
クラウドゲームがわかる「3大ポイント」
- ゲームソフト本体はサーバー上に存在し、ダウンロード不要
- インターネットを経由し、ゲームデータをストリーミングして遊ぶ
- プレイヤーが購入するものは「ゲームを遊ぶ権利」である
クラウドゲームにおけるゲームソフトは、サービス提供元が管理・運営するクラウドサーバー上に存在しています。その際、ゲームの処理・実行は全て、サーバー上で行われる仕組みとなっています。専用のゲーム機、ハイスペックなデバイスなどは不要です。
誤解を恐れずにいうと、クラウドサーバーが“巨大なゲーム機”として稼働するイメージ。そこにプレイヤーが、PCやスマホという名の「コントローラー」でアクセスし、リアルタイムでゲームデータをストリーミングしながら遊ぶ仕組みです。
このようにプレイヤー(クライアント側)が処理を要求し、サーバー側(サービス提供者側の設備)が応答するモデルを「クライアントサーバモデル」といいます。オンラインゲームに多用される仕組みですが、クラウドゲームとは細かい部分に違いがあります。
また、ゲームソフトを入手しない分、プレイヤーはクラウドゲームを遊ぶ「権利」を購入することになります。サービスが終了しない限り、半永久的に使えるプレイ権のようなものです。カートリッジやゲームデータは手元に残らず、権利自体もまたデータにすぎません。
オンラインゲームとの違いは?
クラウドゲームの仕組みは、オンラインゲームとたびたび混同されます。これは、双方がクライアントサーバモデルと呼ばれる仕組みを採用しているためです。
オンラインゲームの場合、全ての処理をサーバー上で行うわけではありません。数値管理やコマンド対応といった最低限の処理を行うだけで、映像描写などの処理は、プレイヤー側のハードウェアで行います。
つまり、ハードウェア・スペックが高ければ高いほど、ゲームの動作が快適になったり、美麗な映像表現を可能にしたりします。オンラインゲームは、プレイヤー側が所有するハードウェア・スペックに“遊びやすさ”が影響する仕組みです。
一方のクラウドゲームは、「インターネットの回線速度」が“遊びやすさ”に影響します。これはクラウドゲームが、リアルタイムでゲームデータをストリーミングする仕組みを採用しているためです。
回線スピードによっては画質が低下したり、動作が遅くなったり、タイムラグが発生したりする可能性があります。クラウドゲーム・サービスを契約する前に、自宅の回線スピードが十分か否か、確認しておく必要があります。
クラウドゲームの3つの特徴
ここでは、クラウドゲームの3つの特徴をご紹介します。既存の「パッケージ版」や「ダウンロード版」との違いに注目してみましょう。
1.高精細なゲームが様々なデバイスで遊べる
クラウドゲームにおいて、デバイス側が行うのはストリーミング再生のみです。先述した通り、ゲームの処理・実行はサーバー上で行われます。普段お使いのスマホでも、高精細なゲームを快適に遊べるのが、最大の魅力です。
またサービスによっては、デバイスの垣根を越えたゲームプレイに対応しています。たとえば、自宅ではPC、出先ではスマホと、ストリーミング環境さえあれば、様々なデバイスで遊べます。セーブデータがデバイス間で共有されるのも、嬉しいポイントです。
2.インストールが必要ない
ゲームカートリッジを用意したり、ゲームデータをインストールしたりする手間がありません。とりわけスマホゲームにありがちな、容量不足の問題。「新規インストールやアップデートのたびにアプリを消している……」といった悩みもなくなります。
そもそも、PCやPS4・PS5向けのタイトルになると、データ容量が50~100GBになることも珍しくありません。そんな大容量のゲームが、スマホやタブレットでプレイできるなど、本当に画期的な話です。
3.チーターが減る
昨今、不正ツール・プログラムを利用し、ゲームを有利に進める「チーター」が問題視されています。
とりわけFPSやバトルロワイヤルなどのゲームジャンルでは、チーターがゲームバランスを壊している状況にあり、メーカーへのクレームやユーザー離れが絶えません。クラウドゲームは、そんなチーター対策に最適な仕組みといわれます。
なぜなら、ゲームデータがPCなどのハードウェアではなく、サーバー上に存在するから。物理的なデータの改ざん、そして不正ツール・プログラムの利用が不可能となり、オンラインゲームにおける健全化が進みます。
筆者おすすめのクラウドゲームサービス
クラウドゲームと一口にいっても、その提供形態は様々です。
たとえば、「BIOHAZARD 7 resident evil cloud version」のように、買い切り型のクラウドゲームがあれば、月額料金を支払うことで、多数のクラウドゲームが遊び放題になる「PlayStation Plus」といった配信サービスもあります。
筆者がおすすめなのは、月額料金制のクラウドゲームサービス。買い切り型よりもトータルコストが安く、様々なタイトルが遊び放題になるのは、見逃せないポイントです。ここでは、代表的なクラウドゲームサービスを2種類ご紹介します。
GeForce NOW
GeForce NOWは、現在auが提供しているクラウドゲームサービスです。
こちらは2020年6月にサービス開始。本来の提供元は、グラフィックボードなどのGPU開発・製造でお馴染みのNVIDIAです。
本サービスは、世界1,200タイトル以上のゲームに対応。厳密には、既存のPCゲームを「クラウドゲーム化するサービス」となります。別途PCゲームの購入が必要です。
たとえば、SteamやORIGIN、Epic Gameなどのゲーム配信プラットフォームで、GeForce NOWの対応タイトルを購入します。
その後、当該サービスを利用してクラウドゲーム化し、様々なデバイスで遊べるようにする、といった仕組みです。
インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも、購入済みのゲームがプレイ可能。 さらに同社が提供するNVIDIA Highlightsを活用すれば、プレイ動画の録画・共有・投稿も簡単です。DiscordやYoutubeなどへの動画投稿に便利な機能ですね。
月額料金は1980円(税込)ですが、無料で利用できるフリープランも用意されています。普段からPCゲームを遊んでおり、より快適なプレイ環境を構築したい方におすすめです。
こちらの記事ではGeForce NOWの登録方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。
PlayStation Plus
PlayStation Plusは、PlayStationが提供しているゲームのサブスクサービスです。プレステゲームの人気タイトルを数百本を配信中です。
850円~1,550円の3つのプランが用意されており、月額料金が高くなるほどサービス内容も充実していきます。
また、7日間の無料トライアルを実施しています。オンラインマルチプレイもできるようになるので、よりプレステゲームを楽しみたい方は加入してみましょう。
ゲームのサブスクについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事でもおすすめのゲームのサブスクを紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
日本におけるクラウドゲームの浸透は、まだまだ始まったばかり。世界に比べると、クラウドゲームの認知度・関連サービス利用率ともに、低い状態にあります。
現状、日本では「GeForce NOW」と「PlayStation Plus」の2サービスが台頭しています。
今後関連サービスの拡充が進めば、どのようなゲームもクラウド化される時代が、到来するのかもしれませんね。
また、こちらの記事ではおすすめの無料pcゲームを多数紹介していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター