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野球は素振りに始まり素振りに終わる!効果的なやり方&スイングのコツとは
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個人でできる野球の練習方法として、少年野球からプロ野球まで広く浸透している素振り。野球漫画やアニメでも特訓シーンで「素振り1000回!」など膨大な量の素振りを課すシーンはおなじみです。
ただし、素振りも数をこなすだけでは打撃力の向上につながりません。
この記事では、素振りの効果を大幅に上げるための効果的な方法を解説。打撃フォームのチェックポイントも紹介しますので、素振りの際に都度確認しながら自分のフォームを作りあげてくださいね。
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- 野球の基礎練習の王道!素振りの目的とは
- 素振りの際のチェックポイント
- 素振りの際に意識するポイント
目次
野球の基礎練習の王道!素振りの目的とは
素振りは、野球におけるもっとも基礎的な練習として、少年野球からプロ野球まで広く行われています。グラウンドだけでなく、自宅でもできるのが素振りのメリットですよね。
ただし、漫然と数多くのスイングをこなすだけでは最大限の効果は得られません。まずは、素振りをする目的をしっかり知っておきましょう。
スイングに必要な筋力をつける
速球を打ち返すには、スイングスピードが非常に重要。そしてスイングの速さを上げるには全身の筋力が必要なのですが、ウエイトトレーニングで全ての筋肉をつけようとすると全体のバランスを整えるのが非常に難しいです。
素振りを繰り返すことで、腕や腰、リスト(手首)など、バットスイングに必要な筋力がバランスよく身に付きます。松井秀喜選手などは巨人時代、ウエイトトレーニングをせずに素振りを繰り返したと言われています。
バッティングフォームを固める
野球の試合で打てるようになるためには、まず自分のフォームを作り上げることが最も大切。構えからトップをつくり、スイングの始動にインパクト、そして最後のフォロースルーまで、一連の流れを身体に染み込ませましょう。
フォームの再現性を上げる
バッティングでは同じコースに対して、同じ軌道でスイングをできるようにする必要があります。
そのため、日々の素振りでインコースにはこの軌道、アウトコースにはこの軌道、変化球にはこのスイング──といったように、コースや高さ、球種によってどのよなスイングをするのかを身体に覚えこませることが上達への近道です。
試合前に状態をチェックできる
試合前に自らの調子の良し悪しをはかるためにも、素振りは有効です。その日の身体の調子はもちろん、練習や試合が続いているようならどの程度疲労が残っているのかも気になりますよね。
素振りを繰り返してみて、身体が思い通りに動くかどうかを確かめてみてください。
素振りの際のチェックポイント
素振りの大きなメリットの1つは、自らのスイングをチェックできること。構えからフォロースルーまで、どのような点をチェックするべきなのか、くわしく説明していきます。
構え
軸足へのタメ
踏み込み
体重移動
スイングの角度
構え
素振りの前に、今一度構えをチェックしてみましょう。両足の幅やバットの角度グリップの握り方など、不調時には理想とずれていることがあります。好調時の構えを撮影しておいて、不調時と見比べるのも有効です
軸足へのタメ
右打者であれば右足、左打者であれば左足を軸足と呼びます。バッティングの振り出しの際には軸足に体重の7割程度を乗せて「タメ」をつくるのが一般的。素振りの際にはしっかりタメがつくれているか、確認しましょう。
ただし、これはあくまで一般論。打撃フォームは人それぞれですので、試行錯誤しながら軸足に残す体重の割合を調整してみてください。
踏み込み
タメをつくったら、投手側の足(軸足とは反対側の足)を投手側へ斜め45度で踏み込みます。体重移動を始める準備段階ですね。
前足を大きく上げれば位置エネルギーにより打球に力強さが生まれますが、変化球や緩急でタイミングを崩されやすくなるというデメリットも。ミート力を重視するのだれば、足を上げないで地面すれすれで前に踏み込む「すり足打法」にするのもよいでしょう。
体重移動
後ろ足に溜めたパワーを前足にぶつけます。後ろ足のつま先を回旋させえ前足にぶつけるようなイメージですね。前足は回旋させずに踏ん張って、力を逃がさないようにします。
体重移動の際に上体を前に出してしまうと「突っ込んでいる」状態となり、変化球や緩急で崩されやすくなって今いますのでご注意を。
スイングの角度
スイングの角度も重要なチェックポイント。ダウンスイング・レベルスイング・アッパースイングと大きく分けて3種類のスイングがあります。
ただベストなフォームは人それぞれなので、どれが正解ということはありません。自分に合うスイング軌道を定めたら、毎回一定の角度で振れるようにしましょう。
素振りの際に意識するポイント
部活動の際に素振りをする際はチームメイトやコーチがフォームについてアドバイスをしてくれることがほとんどですが、自宅ではそうはいきません。
素振りの際に、チェックポイントを意識することで、自らのフォームを作り上げていく必要があるのです。
素振りのポイントはこれ!
ただ数を振り込むだけでは、素振りの効果は最大限に得られません。ひたすらに数を振り込むよりも、少ない数でも1スイング1スイング集中して全力で振り込む方がはるかに効果的です。
以下のポイントに気を付けて素振りをすることで、効果は倍増するはずです。
数よりも質を重視する
相手ピッチャーをイメージした素振りを
試合状況を意識して素振りをする
数よりも質を重視する
素振りの回数をこなすことに意識を傾きすげず、一つひとつのスイングに全力を込めて振りましょう。実際の試合では、1打席あたりに振るのは1~10回程度です。
量をこなすよりも1スイングごとの質を高めることで、甘い球の打ち損じも少なくなることでしょう。
コース・高さをイメージして振る
素振りの際には、高さコースをイメージすると対応したスイングが身に付きます。また、質だけでなく量をこなすうえでも有効です。
「アウトコース低め50スイング!」など、コース・高さごとにスイング数を決めて素振りをすることで、質と量を両立できるのです。
相手ピッチャーをイメージした素振りを
ただ素振りをするだけでなく、試合でこれから対戦するピッチャーや苦手なピッチャーをイメージして素振りをするのがおすすめ。
タイミングの取り方も自然と身につきますし、実践を想定して集中して取り組めるようになるからです。投手の利き腕や球種を想定し、どうやって攻略するのかを考えながら素振りを繰り返しましょう。
試合状況を意識して素振りをする
素振りではいつもフルスイングをするイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。ただ、試合の際には状況によってフルスイングが許されないケースもあります。
追い込まれた際はバットを短く持つ、ランナー二塁の状況ではセカンド・ライト方向に打つなど、状況に応じたスイングもできるようにしておくことです。
変わり種?素振りメニューで打力アップ!
ここからは、一風変わった素振りのメニューをご紹介。通常の素振りとは違った効果を得られるメニューが勢ぞろいです。
また、素振りはある程度の数をこなすことが大切ですが、同じスイングばかりだと飽きてしまいますよね。モチベーションを保つためにも目線を変えたメニューを取り入れてみてはいかがでしょうか。
歩き素振り
歩きながらバットスイングをすることで、軸足から踏み込んだ足へ体重移動する感覚を覚えこませます。スイングの際に上半身に力が入りすぎてしまう場合は、歩き素振りによって全身で降る癖をつけるとよいでしょう。
高速&連続素振り
10~15本程度を目途に、高速かつ連続で振ります。スイングをしたらフォロースルーの状態から頭の後ろを通して構えに戻し、次のスイングを始めます。
本来数を追い求めるのは良いことではありませんが、多くの数を振込みたい場合に有効です。
片手素振り
右打者であれば左手、左打者であれば右手一本で素振りをします。バッティングでは、下に来る方の「引き手」でバットをコントロールし、もう片方の手はインパクトの瞬間に押し込むのが基本。
片手素振りによって、引き手主導のスイングを身に付けましょう。なお、片手素振りの際には手首を傷めないように軽いバットを使用した方がよいです。
逆打席素振り
右打ちであれば左打ちの、左打ちであれば左打ちの素振りをします。片方の打席ばかりでスイングをしていると、肩や腰に付く筋力のバランスが悪くなってしまいます。
そこで、普段とは逆の打席で素振りをすることでバランスの良い筋肉が身に付きます。故障防止にも有効です。
超スロー素振り
振り始めからフォロースルーまで、超スローペースで振る素振り。記事内でご紹介したスイングのチェックポイントを見直すのに最適です。動画で撮影して、おかしいポイントがないかチェックするのも効果的。
壁の前で素振り
バットの軌道が遠回りしていると速球に振りまけてしまいますし、インコースを打ってもファールになってしまうことが多くなります。そこでおすすめしたいのが、壁の前での素振り。
しっかりと肘を畳んで降らないと壁にバットをぶつけてしまう状況での素振りで「インサイドアウト」の感覚を身に付けましょう。壁を壊したくない場合はサンドバッグなどで代用してください。
まとめ
グラウンドでも、近所の公演でも、部屋の中でもできる素振り。ライバルに差をつけるためにも、質の高い素振りを繰り返してスイングスピードと再現性の高いフォームの両方を手に入れましょう。
そして何より大切なのは「継続する」こと。少ない回数でもいいので、出来る限り毎日素振りすることが大切です。
また、野球がもっと楽しくなる打ち方のコツを解説している記事も紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
加えて、野球初心者におすすめの効率的な練習方法をポジション別に解説している記事も紹介しています。両方チェックしてみてくださいね。
タカ /
ビギナーズ編集部 ライター
ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。