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サーフィン初心者が知らないと困る基礎知識!歴16年のサーファーが徹底解説
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サーフィンを始めたい!もしくは始めたばかり!という初心者の人が絶対に必要なことは、海の基礎知識やサーフィンのルール・マナーを学ぶことです。
サーフィンは自然相手のスポーツというだけではなく、海の近くに住んでいる近隣住民や、その土地を管理している地元ローカルサーファーたちも相手にしていかなければなりません。
そこで今回は、初心者がまず学んでおきたい「サーフィンの基礎知識」について徹底解説!気持ちよく安全にサーフィンを楽しむためにも、ぜひチェックしてみてください。
目次
これを知らないとヤバい!サーフィンの超基礎知識
ここでは、サーフィンを始めるにあたって「大前提」の基礎知識・ルール・マナーを徹底解説!
ここで紹介したことを守れない場合、ローカルサーファーや他のサーファーたちとトラブルになってしまう可能性が高まるため、しっかりと確認してください。
「前乗り」は厳禁!
前乗りとは、先に波に乗っている人と同じ波に乗ることです。
サーフィンのルールでは、1つの波に乗れるのは1人だけ。そのため、1本の波をライディングしているサーファーがいるのに、後から同じ波に乗るのは絶対にNGなので気をつけましょう!
なぜNGかというと、同じ波に2人で乗ってしまうと転倒やクラッシュ(板と板がぶつかって破損や怪我につながること)の可能性が高まるからです。
海外などでは「タンデムサーフ」といって、1つの波を2人以上でシェアする乗り方をする人も多いのですが、ボードコントロールができない初心者はやめておきましょう。
ちなみに、「間違って前乗りしてしまった」という場合は、気付いた時点ですぐにプルアウト(波から外れること)し、前乗りされたサーファーに一言謝ってください。
プルアウトするボードコントロールもないという人は、始めから中級者以上のサーファーが波待ちしている場所へは近付かない方が無難です。
「ノーリーシュ」もご法度!
リーシュとは、板と身体をつなぐコード状の紐です。ノーリーシュはリーシュをつけずにサーフィンすること。
リーシュがないと波に揉まれた際に、板が他のサーファーにぶつかってしまう事故にもつながります。必ずリーシュはつけましょう。
海外のスタイリッシュなサーファーやサーフィン動画などでは、ノーリーシュでスタイリッシュにサーフィンを楽しむサーファーもいます。
ノーリーシュはかっこよく見えてしまいますが、初心者のノーリーシュは絶対にNG!人に怪我を負わせてからでは遅いので、必ずリーシュはつけてください。
「団体でのサーフィン」は控えるべし!
サーフィン仲間とトリップするのは、最高に楽しいものです。しかし、波は無数に打ち寄せてくるものではありません。
大人数で一気にポイントへ入水すると、当然「1人1人に回ってくる波の数」が少なくなります。すると、すでに入水していたサーファーたちから嫌な目で見られてしまうことも…。
「海や波は誰のものでもないから関係ない!」と考えるサーファーもいますが、サーフィン業界のマナーとしては、大人数での入水はマナー違反とされています。
もし大人数でサーフトリップなどに出かける場合があれば、全員で入水するのではなく、時間を分けて少人数で入水するなどの配慮をしてください。
「挨拶」はしっかりと!
入水したら、顔見知りではなくても「おはようございます」「こんにちは」「お邪魔します」などの挨拶をしましょう。
特に、自分がビジターとなってどこかのローカルポイントへ行く場合は、そこを守るローカルサーファーたちに敬意を示すことが大切です。
ローカルサーファーたちはそのポイントのビーチクリーンをしたり駐車場を整えたり、時には地元住民とサーファーの架け橋になったりもしています。
自分がどこかのポイントへお邪魔するときは「入らせてもらっている」という気持ちを大切にして、しっかりと挨拶をしていくことが大切です。
初心者は「ピーク」へ行くべからず!
ピークとは、波が崩れ始める場所です。サーフィンのルールでは「よりピークに近い場所から乗った人」が優先権を持つため、みんなピークを求めて移動します。
ということは、そのポイントに入っているサーファーたちの多くは「ピーク付近にいる」ということになりますよね。
ピーク付近にはローカルサーファーや中級者以上のサーファーがたくさんいるため、初心者はピークから離れたところで波待ちをし、「おこぼれ」を狙って波乗りを楽しむくらいの心構えがいいかもしれません。
こんな風にお伝えすると、「なぜローカルサーファーや他のサーファーに気を使わなければいけないんだ」と気分を悪くする人もいます。
考え方は人それぞれですが、サーフィン業界では「ローカルを尊重する文化」が色濃く残されている以上、無視できないともいえるでしょう。
ピークに行くのは、ある程度ボードコントロールができるようになったり、そこのポイントに通ってサーファー仲間ができたりしてからにするといいですね。
初めてのポイントではとにかく「控えめ」に!
初めてのポイントでサーフィンする際は、とにかく「控えめに」が鉄則です。
控えめに…というのは、ここまでに紹介した「前乗りしない」「ピークに近付かない」の2点を徹底することです。
また、波待ち中に大声で会話するのもマナーがいいとはいえない行動なので、注意しましょう。
初めてのポイントでは「ローカルサーファーは誰だろう?」「ここのポイントはどんな雰囲気か」など、とにかく周りのサーファーや海の中の雰囲気を観察します。
控えめにマナーやルールを守ってサーフィンしていれば、ローカルサーファーや他のサーファーから声をかけられることもありますよ!
「駐車スペース」に要注意!
たまに見かけるのが、波がいいからといって「駐車違反」をしてまでそのポイントに入ろうとするサーファーです。
特に駐車スペースが限られているポイントでは、おのずとサーフィンできる人数も制限されてしまいます。
サーフィンしたい気持ちはわかりますが、駐車禁止スペースや地元の走行車や住民の人たちの邪魔になってしまう場所へは、絶対に駐車してはいけません。
駐車できるスペースがなかった場合、諦めて違うポイントへ行き、時間が経ってから再度ポイントを訪れるなどの配慮も大切にしましょう。
「ポイ捨て」は論外!
「タバコの吸い殻」「お菓子などの袋」「食べ残し」などを海の近くにポイ捨てするのは、サーファーではなくても論外の行動です。
サーフポイントでは、その地域のローカルサーファーたちが定期的に環境整備したり、ゴミ拾いしたりしています。
せっかくきれいにしたビーチがサーファーによって汚されてしまう…ローカルたちにとって、これほど嫌なことはありません。
各自で出したゴミは必ず持ち帰り、自宅で処分しましょう。
「台風前後」は入るべからず!
「初心者サーファーあるある」といえば、自分のレベルに合っていない状況下で無理やり入水してしまうことです。
特に台風前後は、いつもよりも波のパワーや流れが増しているため、ローカルでも入水を控えるケースが少なくありません。
しかし、自分の実力や波を見る目が養われていない初心者は、サーフィンがしたいという情熱だけで身の丈以上の大波に立ち向かうことが多々あります。
毎年サーフィンによる事故が後を絶ちませんが、自分のレベルに合っていない海に入ってしまうことも1つの原因です。
サーフィン初心者必見!おすすめの道具と選び方
ここでは、サーフィン歴16年の筆者が、初心者サーファーにおすすめの道具と選び方をレクチャーします。
誰にでも必須の道具はこれ!
サーフィンを始める際、誰にでも必要になってくるものをまとめます。
- 板
- フィン
- コード
- リーシュ
- ウェットスーツ
- 水着
- ポンチョ
- ワックス
- デッキパッド
- ボードケース
- カラーボックス
- 日焼け止め
- 車(自転車orバイク)
板
板の種類は大きく分けて3つ。「ショートボード」「ファンボード」「ロングボード」です。まずは自分の挑戦したいライディングを見つけましょう。
フィン
板があっても、フィンがなかったらサーフィンはできません。板を購入する際は、フィンがセットになっているかどうかを必ず確認しましょう。
コード
コードは、板とリーシュをつなぐ紐です。大体はリーシュについていますが、必ず確認を!リーシュがあってもコードがなければリーシュをつけられません。
リーシュ
リーシュは、板と自分が離れないようにするためのコードです。板の長さによってリーシュの長さも変わります。
ウェットスーツ
日本では、夏でもウェットスーツが必要な地域がほとんどです。ウェットスーツの種類は季節によって細かく異なるため、合ったのものを購入しましょう。
水着
ウェットスーツの下に着用する水着は、デザインよりも機能性を重視してください。大きな金具やデザイン生の高い水着だと、ウェットスーツを着用した際に肌が擦れて痛くなってしまうことも!
ポンチョ
着替える際に欠かせないポンチョは、多くのサーファーから愛されています。特に、女性サーファーは必ず用意しましょう。
ワックス
板に塗るワックスは、板の上に立った際のグリップ力に直結します。水温によってワックスの固さが異なるため、季節に合わせたワックスを使いましょう。
デッキパッド
デッキパッドは、後ろ足を乗せるパッドです。グリップ力が強化されるためショートボーダーは必須のアイテムです。
ボードケース
板を保護する役目のケースは、ソフトケースとハードケースがあります。ハードケースは海外トリップ時や車上積み時にも欠かせません。
カラーボックス
濡れたウェットスーツや水着を入れるカラーボックス。寒い時期はボックスの中にお湯を入れ、足湯として温まるサーファーも多数います!
日焼け止め
紫外線をたくさん浴びるため、夏場はもちろん冬場でも日焼け止めを使用しましょう。
車(自転車orバイク)
海の目の前で暮らしていない限り、サーフィンへ行くのに車や自転車は欠かせません。サーファーから人気の車種は、車中泊もできるハイエースや軽バンなど。
几帳面さんはこれ!
几帳面なサーファーにおすすめするのは「すのこ板」と「電動シャワー」です。
すのこ板は、ウェットスーツの着替え時に利用することで、足裏に砂などがつくことを防ぎ、ウェットスーツをきれいに保てます。
また、電動シャワーはシャワー設備のない場所でもしっかりと海水を洗い流せるため、きれい好きさんには欠かせないアイテムでしょう。
ズボラさんはこれ!
ズボラさんにおすすめなのは、車のシートに被せる「防水シート」です。
防水シートを敷いていれば、濡れたウェットスーツのままで車に乗ってもシートが汚れません。
「やっぱり隣のポイントで入りたい」「着替えるのが面倒」というときに、防水シートがあると便利ですよ!
選び方は「好み」「どこでサーフィンするか」によって異なる
サーフィンに必要な道具はここで紹介したアイテムですが、その他の便利グッズは自分の好みや入水する場所によって決めましょう。
ただし、必要になってくるものは同じなので、しっかりと確認してください。
まとめ
サーフィン初心者に覚えておいてもらいたいのは、楽しくサーフィンしたいなら「ルールやマナー」を学ぶことは絶対に必要だということ。
たまに「海は誰のものでもないからルールやマナーなんて関係ない」という初心者サーファーを見かけるのですが、そうした心構えのサーファーはローカルや他のサーファーと良好な関係を築きにくいという特徴があります。
確かに海は誰のものでもありませんが、そこのポイントを守っているローカルサーファーがいるということは忘れないようにしましょう。
また、こちらの記事では初心者の方向けに、サーフィンの始め方や注意点について詳しく紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。