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ミステリー・推理小説のおすすめ30選!作品をジャンル別に厳選して紹介
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
ミステリー小説や推理小説というと、難解な事件を探偵が解決していくというイメージをもっている人は多いのではないでしょうか。
しかし、ミステリー小説や推理小説の中にも様々な種類があります。
そこで、今回はジャンル別に、それぞれの中でおすすめの作品を紹介します。
目次
ミステリー・推理小説のおすすめ30選
それでは、ミステリー小説や推理小説のおすすめ作品をジャンル別に紹介していきます。
本格ミステリ
本格ミステリとは、推理小説の中でも謎解きやトリックに重きを置いた作品を指します。
そんな本格ミステリのおすすめ本を紹介します。
密室の鍵貸します
「謎解きはディナーのあとで」で本屋大賞を受賞した、東川篤哉さんによる作品です。
貧乏学生の主人公を振った恋人が、何者かに突き落とされて亡くなります。
その夜、主人公と一緒だった先輩も、浴室で刺されて亡くなるという事態に。
密室で起きた事件の謎を解明していくストーリーです。伏線回収が見事で、ユーモアもあって楽しめます。
本格的な密室ミステリーを楽しみたい人にうってつけです。
ある閉ざされた雪の山荘で
数多くの名作を生み出した、東野圭吾さんの作品です。
劇のオーディションに合格した男女7名が集まったペンションで起こる殺人劇がテーマです。
雪の山荘で1人ずつ仲間がいなくなっていくにつれ、次第に疑念が募っていきます。
最後には、驚愕の真実が明らかに。誰が犯人なのか、真実は何なのか想像しながら楽しみたい人にぴったりです。
後悔と真実の色
「乱反射」で日本推理作家協会賞を受賞した、貫井徳郎さんによる作品です。
人差し指を切り取る殺人鬼が世間を震撼させており、その犯人と刑事の攻防を描いたミステリーです。
犯人に挑発されて振り回される刑事も深みがあって楽しめます。最後までハラハラするストーリー展開です。
人間ドラマや個性的な登場人物を楽しみたい人は、試してみてください。
その可能性はすでに考えた
「恋と禁忌の述語論理」でメフィスト賞を受賞した井上真偽さんによる作品です。本作は、本格ミステリ大賞の候補に選ばれました。
山村で発生したカルト宗教団体の斬首自殺にまつわる謎がテーマです。
唯一生き残った少女の疑問を解決していきます。
探偵のロジカルなやりとりが魅力的で、斬新なのミステリー。「多重解決」を楽しめる作品です。
本格的で斬新な作品を探している人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
警察小説
刑事などが活躍する警察小説のおすすめを紹介します。
新任警視
元警察庁のキャリアとして活躍した後「天帝のはしたなき果実」でメフィスト賞を受賞した古野まほろさんの作品です。
警察キャリアの社会人4年目の主人公が、カルト集団と戦いを繰り広げます。
どんでん返しや本格ミステリーの要素を楽しめる作品。どこかリアリティのある作品を読んでみたい人は、チェックしてみてください。
時計仕掛けの歪んだ罠
スウェーデンの小説家のアルネ・ダールさんによる作品です。
スウェーデンでは売上1位を記録したことのある犯罪サスペンス。
スウェーデンで発生した少女の失踪事件がベースとなります。
ストックホルム警察の主人公は、この事件の容疑者へ辿り着くものの、そこには驚愕の真実が待ち受けています。
北欧の警察小説を試してみたい人にぴったりです。
陰の季節
松本清張賞を受賞した作品で、作者は横山秀夫さんです。ドラマ化もされています。
事件を追うようなストーリーではなく、警察組織で起こっている問題にまつわる短編集です。
事件の捜査ではないという設定は斬新で、楽しめるでしょう。
短編集で、それぞれ主人公が異なります。読み応えのある短編警察小説を試してみたい人に、おすすめです。
誘拐遊戯
「崩れる脳を抱きしめて」「ひとつむぎの手」が本屋大賞を受賞した、現役医師の知念実希人さんによる作品です。
東京に住む女子高生が誘拐され、その身代金は5,000万円でした。
犯人は、その4年前に女子中学生を誘拐したゲームマスターと呼ばれる人物です。
警視庁の元刑事である主人公が奮闘しますが、衝撃の結末が待ち受けています。
緊迫感のある物語を楽しみたい人にうってつけです。
アクロイド殺し
「アクロイド殺し」は、アガサ・クリスティーによる作品です。
名士アクロイドが刺殺されているのが発見されます。シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめた。
しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せます。
冒頭からはじまっていた大胆なトリックが最後に明かされ、衝撃のどんでん返しとなります。ミステリ界に大きな波紋を投じた名作です。
教場
「教場」は、週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位、宝島社「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第2位、2014年本屋大賞にノミネートされ、 90以上のメディアに取り上げられた、既視感ゼロの警察小説です。
「君には、警察学校をやめてもらう。」この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない!
警察学校初任科第九十八期短期過程の生徒たちは、「落ち度があれば退校」という極限状態の中、異色の教官・風間公親に導かれ、覚醒していきます。
警察学校で起こる数々のミステリー。警察小説の名作を一度読んでみてはいかがでしょうか。
隠蔽捜査
「隠蔽捜査」は今野敏による作品です。吉川英治文学新人賞受賞の新・警察小説です。
東大卒の警察庁長官官房総務課長、竜崎伸也。連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づきます。そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知ることに…。
保身に走る上層部、上からの命令に苦慮する現場指揮官、混乱する捜査本部。孤立無援の男は、組織の威信を守ることができるのか?
ストロベリーナイト
作者は誉田哲也。超人気・姫川シリーズの第一作です。
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見され、警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づきます。
クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実でした。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは一体何のか?本を読めばその意味が理解できるでしょう。
安楽椅子探偵
安楽椅子探偵とは、現場に行くことなく事件を解決する探偵を指します。安楽椅子探偵ものでおすすめの小説を紹介します。
九マイルは遠すぎる
アメリカの推理作家であるハリイ・ケメルマンさんによる作品です。本作は、安楽椅子探偵の王道作品として知られています。
主人公の教授は、わずかな情報から推理を深めていき事件を解決に導きます。
表題作を含めた短編集であり、それぞれの話は納得感があって楽しめます。
推理のおもしろさを感じたい人は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ママは何でも知っている
アメリカの作家であるジェームズ・ヤッフェさんによる作品です。
本作は、安楽椅子探偵ものとしては最高峰と謳われる「ブロンクスのママ」シリーズのものです。
刑事のデイビッドは、毎週金曜日に実家に帰ります。
夕食の席で、いつもママから事件の質問を受けるデイビッド。回答すると、ママは簡単に事件を解決に導きます。
事件の解決が鮮やかで楽しめる作品です。安楽椅子探偵ものをはじめて試してみたい人は、要チェックです。
アリバイ崩し承ります
「密室蒐集家」で本格ミステリ大賞を受賞した大山誠一郎さんによる作品です。本作品は、2020年にドラマ化されました。
ある時計屋は、時計修理以外にアリバイ崩しも行っています。
事件を解決できない新米刑事が、時計屋にアリバイ崩しを依頼。美しい女性店主が、難解な事件を解決に導いていきます。
映像と一緒に楽しみたい人にも、もってこいです。
奇談蒐集家
「黄金蝶ひとり」で、うつのみやこども賞を受賞した太田忠司さんの作品です。
「求む奇談」という新聞広告を見た老若男女が集まり、不思議な体験談を話していきます。
それらの体験談を審査役が謎解きしていく形式。ラストの展開に注目です。
斬新な設定の安楽椅子探偵ものを読んでみたい人は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
シャーロック・ホームズの冒険
世界中で愛されるクールな名探偵ホームズと、相棒ワトスン医師の名コンビの活躍を描いた作品です。ミステリー小説の名作シリーズ「シャーロック・ホームズシリーズ」の第1作品目になります。
ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了します。
意表をつく事件の展開があったり、軽妙なユーモアがあふれる作品集で、読みやすいためおすすめです。
ABC殺人事件
「エルキュール・ポアロシリーズ」のうちの1冊。アガサ・クリスティー全盛期の代表作ともされる海外ミステリー小説です。
物語は名探偵ポワロのもとに、「ABC」と名乗る奇妙な犯人から、殺害予告の挑戦状が届くところから物語はスタートします。
ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺されます。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていました。まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺されます。
ポアロが真相に迫っていくストーリーは、迫力があります。ハラハラ・ドキドキ感を味わい人にはおすすめの小説です。
どんでん返し
読者の予想を大きく裏切ったり覆したりする技法を指します。
どんでん返しの技法を使っている小説のおすすめを紹介します。
葉桜の季節に君を想うということ
本格ミステリーの作品を多く発表している、歌野晶午さんの作品です。
本作は「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」で1位を記録しました。
元探偵の主人公は、悪徳商法の調査依頼を受けます。そんなときに、自殺をしようとしている女性を救うことに。
二度、三度と読み返したくなるほど、大きなどんでん返しが待ち構えています。
ラストに衝撃を受けたい人に、ぴったりです。
倒錯のロンド
「沈黙の教室」で日本推理作家協会賞を受賞した折原一さんによる作品です。
本作は、1990年に「このミステリーがすごい!」の10位にランクインしました。
主人公は小説家で、やっと執筆し終えた推理小説新人賞応募作を「盗作」されてしまいます。
盗作者と原作者との攻防を描いた物語です。叙述トリックや年々返しが魅力です。
騙されたい人は、チェックしてみてください。
七つの海を照らす星
「アルバトロスは羽ばたかない」で「このミステリーがすごい!」9位にランクインした七河迦南さんによる作品です。本作は、鮎川哲也賞を受賞しました。
児童養護施設を舞台に、主人公保育士の主人公が謎解きを展開していきます。
作品は原作短編となっており7編で構成。伏線回収が鮮やかで、ラストのどんでん返しが魅力です。
日常の謎に興味がある人は、試してみてください。
噂
「海の見える理髪店」で直木賞を受賞した、荻原浩さんによる作品です。
「香水・ミリエルを使わないと、レインマンに足首を切られてしまう」という創作話が販売戦略として流された結果、現実のものとなってしまいます。
ラストは衝撃的な結末を迎えることに。
物語に没頭したい人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
イニシエーション・ラブ
「イニシエーション・ラブ」は乾くるみによる作品です。
「僕」がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼びだされた合コンの席でした。理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。奥手で真面目な僕らは、やがて恋に落ちてしまいます。
甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説と思いきや、最後から二つめのセリフ「絶対に先に読まないで!」で、本書はまったく違った物語へと変貌します。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。日本テレビ「しゃべくり007」でも紹介され、話題のミステリー小説です。
迷路館の殺人
「迷路館の殺人」は、綾辻行人による作品です。
奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めますが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕となりました。
周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第3作!初期「新本格」を象徴する傑作です。
アヒルと鴨のコインロッカー
「アヒルと鴨のコインロッカー」は、伊坂幸太郎による作品で、第25回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
大学入学のため引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年でした。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきます。
決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまいます。四散した断片が描き出す物語の全体像とは?
物語のなかに複数散りばめられている伏線が、きれいに回収されていくのが魅力で、ミステリー小説の初心者にも読みやすいおすすめの作品です。
十角館の殺人
「十角館の殺人」は、綾辻行人による作品です。1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場しています。
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れました。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死します。
やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受け、読み応えがあります。
日常の謎
日常の謎とは、日常の中に潜む謎を解明する作品です。基本的に殺人は起こりません。
ここでは、日常の謎のおすすめを紹介します。
氷菓
「折れた竜骨」「満願」などを発表した米澤穂信さんによる作品です。
本作は「角川学園小説大賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しました。
何事にも消極的な主人公は、入部した古典部からの依頼を受けて、日常の謎を解明していくこととなります。
青春要素もある、爽やかなミステリー。青春ものの日常の謎が好きな人にうってつけです。
青空の卵
数多くの日常の謎を発表してきた、坂木司さんによる作品です。
外資系企業に勤める主人公には、引きこもりで変わった親友がいます。
そんな彼に日常で起こった不思議な出来事を話してみると、簡単に解決。
やさしい雰囲気のある日常の謎で、安楽椅子探偵としても楽しめます。
心地よいミステリーを読んでみたい人にぴったりです。
スキップ
「鷺と雪」での直木賞をはじめとして、数々の賞を受賞している「日常の謎」の名手です。
ある女子高生が目を覚ましたら、25年後に時間がスキップしていました。彼女の生き様を描いた物語です。
読み進めていくと、真相が判明します。シリーズ作品のため、読み終えたら「ターン」「リセット」もおすすめです。
日常の謎の入門編として、試してみてはいかがでしょうか。
珈琲店タレーランの事件簿
本作は「このミステリーがすごい!」の隠し玉、「第1回京都本大賞」を受賞しました。作者は岡崎琢磨さんです。
主人公は、京都にある珈琲店に勤務しています。
彼女の趣味は謎解き。数々の日常の謎を解き明かしていきます。
コーヒーが好きな人や、軽妙なセリフやキャラクターを楽しみたい人は手に取ってみてはいかがでしょうか。
ミステリー・推理小説の選び方
数あるミステリー小説や推理小説の中から1冊を選び出すのは難しいことです。
そのため、まずはミステリー小説や推理小説の選び方についておさえておきましょう。
興味のあるテーマや技法から選ぶ
興味のあるテーマから選びます。例えば、刑事もののミステリーが好きであれば警察小説から選びましょう。
また、どんでん返しなどの技法が好きなのであれば、どんでん返し要素のある作品から選びます。
著者から選ぶ
気に入った作品があれば、その作者が発売しているほかの本を読むことをおすすめします。
なぜなら、同じようなテーマや技法を扱っている可能性が高いからです。
映像化している作品を選ぶ
ドラマ化や映画化されている作品から選ぶと、より楽しめるでしょう。
作品を別の角度からみられるのでおすすめです。
こちらの記事では、おすすめのミステリー映画を紹介しています。名作&話題作揃いなので、ぜひチェックしてください。
ミステリー・推理小説のおすすめを読もう
今回は、おすすめのミステリー小説や推理小説を30作品紹介しました。
これからミステリー小説・推理小説を読んでみたい人は、参考にしてみてください。
こちらの記事では、小説が読めるおすすめの電子書籍サービスを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
ヒロキタナカ /
ビギナーズ編集部 ライター
大学院を修了後、IT業界を経て独立。選書サービスやWebメディアを運営する傍ら、ライターとしても活動しています。趣味は読書やサウナです。