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トロンボーンの練習を始めよう!初心者なら知っておきたい基本のき♪
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吹奏楽やジャズ、オーケストラでも人気のトロンボーン。練習を始める前にチェックしておきたいことが幾つかあります。
今回は、初心者のトロンボーン練習に欠かせない、基本ポイントをご紹介します。
目次
練習前にチェック!トロンボーンの各部名称と組み立て方
トロンボーンはバロック時代に形が完成してから、ほとんどその姿を変えていません。練習前には、主要な部分の名称も扱いながら覚えましょう。
トロンボーンの各部分の名称
マウスピースの先にある『スライド』は外管(そとかん)と内管(うちかん)の2重構造です。このスライドを動かすのが『支柱』です。
スライドの先にはスライドを保護するための『石突き』がついています。全体がゴムで覆われていますが、この石突きが擦り切れていないか、まめにチェックしましょう。
石突きの近くにあるレバーは『ウォーター・キー』=唾抜きです。管内の水分を排出するために大事な部分ですので、破損させないよう気をつけましょう。
トロンボーンを構えた時に、頭上になるのは『抜差管』でチューニングスライドとも呼ばれます。図はテナートロンボーンですが、テナーバストロンボーンはここにF管が繋がれるという構造です。
トロンボーンの顔ともいえる『ベル』は朝顔とも呼びます。少しの傷や凹みでも音に影響を及ぼすので、丁寧に扱うよう心がけましょう。
スライドが命!トロンボーンの組み立て方と注意点
トロンボーンは、簡単な構造の楽器ですが、同時に繊細な楽器でもあります。特に、トロンボーンの命ともいわれる『スライド』の扱いには、細心の注意が必要です。
スライドが傷つくと、音に悪影響が出ますし、最悪の場合は外管と内管がはまらなくなります。
2重構造のスライドがスムーズに動かせるよう、組み立ての際には広いテーブルのそばでスライドを扱うとよいでしょう。
また、トロンボーンの練習中に起こりやすいのがスライドの『抜け』です。右手をどこまでも伸ばし続けると、スライドが抜けて外れてしまいます。
スライドを落としてしまう危険性があるので、支柱をしっかり持って練習するよう心がけましょう。
トロンボーン練習はマウスピース→本体の順番で
トロンボーンをはじめとする金管楽器は、唇の振動をマウスピースに伝え、楽器で拡大させることで音が出ます。
大きくて重いトロンボーン本体を持つ前に、まずはマウスピースで音を出す練習から始めてみましょう。
トロンボーンの練習はリラックスが大事
マウスピースを唇に当てる前に、唇のウォーミングアップを十分に行います。
まず、口を軽く横に引き、唇を真ん中に寄せて少し隙間を作ります。この隙間に息が通ることで上下の唇が振動し音が出ます。
この唇の形(アンブシュア)をキープしながら、「Ba」や「ぶぶー」と何回か鳴らしてみます。これを『バズィング』と呼びます。
『バズィング』に慣れたら、マウスピースを当てて練習してみましょう。
トロンボーンの場合は、マウスピースも大型になるので、唇に力を入れず歌うように振動させるのがポイントです。
マウスピースだけで思い通りの音が出せる練習を
トロンボーンを始めとする金管楽器は、マウスピースだけで音階が吹ける用になるのが、練習の基本です。
トロンボーンの場合は、7つのポジションだけであらゆる音の高低を決めるので、マウスピースで自由に音が出せるように練習しましょう。
近くにピアノやキーボードなどがあれば、音階を確認しながら練習するのも良いですね。
さあ、トロンボーン本体を付けて練習しよう
バズィングやマウスピースだけの練習に慣れたら、いよいよトロンボーン本体を付けての練習です。
トロンボーンはスライドを動かすため、前方に余裕のある場所で練習しましょう。
トロンボーンの練習場所どうしよう?
重さも大きさもあるトロンボーンは、音も大きく練習場所も悩みどころの1つです。
公民館の音楽室や、貸しホールの練習室など、利用しやすい施設を見つけておくのも大事です。
また、自宅である程度場所確保できる場合は、プラスチックミュートを使うのも1つの方法です。
ミュートを取り付けると吹いた時に抵抗を感じますが、『オクラミュート』のように、鳴りムラが出にくいタイプがおすすめです。
※なお、カラオケ店には楽器持ち込みできない店舗もあります。事前に電話等で確認をしてから利用するようにしましょう。
トロンボーンの基本ポジションは練習しながら体で覚えよう
トロンボーンの音程を変える、2本の平行な管の部分を『スライド』と呼びます。
スライドは外管(そとくだ)と中管(なかくだ)の二重構造になっており、伸び縮みのポジションによって音の高低が変わります。
スライド管をなめらかに操作することが、トロンボーンの練習には欠かせないポイントです。
トロンボーンの音程を変える基本ボジション
トロンボーンでは、1つのポジションでいくつもの音を出します。
また、トロンボーン本体にはポジションの位置は書かれていないので、実際に動かして体で覚えるのが、練習のコツといえます。
第1ポジション:スライドを一番奥に入れた状態の位置です。シ♭やファの音を出す時のポジションです。
第2ポジション:第1と第3の中間の位置です。ラやミの音を出すポジションです。
第3ポジション:支柱とベルが並ぶ位置です。ラ♭やミ♭を出すポジションです。
第4ポジション:スライド外管の端と、ベルから少し外に進んだ位置です。ソやレの音を出すポジションです。
第5ポジション以降は、目安となるものがないため、音を出しながらスライドの位置を確認します。
第5ポジション:4番と6番の中間の位置です。ソ♭やレ♭の音を出すポジションです。
第6ポジション:およそ右腕を伸び切った位置です。体型によって変わるので、音を出しながら確認しましょう。ファやドを出すポジションです。スライドの外管の端が、ベルよりやや外に出る位置です。
第7ポジション:6番よりもさらに外にスライドを出した位置です。手が届かない場合は、支柱ではなく外管持ってスライドさせましょう。この時、スライドを落とさないよう気をつけてください。ミやシの音を出すポジションです。
トロンボーンの練習におすすめ教本3冊
トロンボーンの練習を始めたばかりの初心者には、やはり教本が強い味方になります。
基礎練習に慣れたら、少しずつ曲を吹いてみるのも、トロンボーンの練習を楽しく続けるポイントになります。
『新版 朝練トロンボーン 毎日の基礎練習30分』
トロンボーンを始めとする吹奏楽の初心者は、目にすることの多い『朝練』シリーズ。
管楽器の教本としては、何度も版を重ね超ロングセラーのシリーズになっています。
『朝練』というだけあって、短時間に集中して練習するコツが満載です。
『パワーアップ吹奏楽!トロンボーン』
トロンボーンの組み立て方や楽器のお手入れ方法、基本のポジションなどが丁寧に解説されています。
前半の読み物は、トロンボーン初心者のための基礎知識です。
パワーアップというだけあって、一冊を繰り返し読んで練習するのにぴったりのトロンボーン教本です。
『トロンボーンで吹けたらカッコイイ曲あつめました。[改訂版](カラオケCD付)』
トロンボーンの練習曲として、カラオケCD付きの本は手元におきたいものです。
1冊の中に、クラシックからポップスまで、あらゆるジャンルの曲が納められています。
このシリーズには他にも『トロンボーンで吹きたい超定番曲』や『トロンボーンで吹きたい大人の男の定番曲』など、テーマごとにセレクトされた人気のシリーズです。曲目をチェックし、憧れの一曲で練習するのもよいでしょう。
トロンボーンのレッスンを受けたい方へ
トロンボーンを始めたばかりの方や、これから本格的な趣味にしたい方におすすめなのがプロの講師によるマンツーマンの指導です。
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相談の上決定 | 東京(約200か所) 神奈川 埼玉 千葉 |
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まとめ
トロンボーンの練習で大事なことは、マウスピースで音階が出せるようになることと、スライドの扱いです。
特にスライドポジションは目印が無い分、体で覚えるということが重要になります。
練習場所もチェックしつつ、楽しくトロンボーンの練習を続けてくださいね。
藤加祐子 /
ビギナーズ編集部 ライター
仙台市出身在住。フリーライター・写真家・タティングレース作家。古書店巡りとフルート演奏が趣味。仙台フィルの演奏を聴くのが自分へのご褒美です。