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ピアノのペダルの意外と使われていない役割と使い方!上手な踏み方も解説

演奏の幅を広げてくれるピアノのペダルについて解説します。意外と知らないピアノの3本のペダルの役割と意味や上手なペダルの踏み方を詳しくご紹介します。タイミングをつかめば自然とペダルは使えるようになります。上手な踏み方を学んで、慣れていきましょう!
ピアノのペダルの意外と使われていない役割と使い方!上手な踏み方も解説

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ピアノには3本のペダルがついていますが、ピアノ経験者でも3本のペダルを使い分けている方は少ないと思います。

演奏で最もよく使うのは一番右のペダルですが、それ以外の2本のペダルの役割・使い方についてはピアノ経験者ですらあまり知られていません。

今回は意外と知らないピアノのペダルの役割と意味、そして上手なペダルの踏み方についてご紹介します。

ペダルの種類

前提として学校の音楽室においてあるようなグランドピアノと、家庭で練習するアップライトペダルでは機能が少し異なります。

まずはそれぞれのピアノで使うペダルの名称をご紹介します。

種類 グランドピアノ アップライトピアノ
ペダル
名称 ①ダンパーペダル
②ソステヌートペダル
③シフトペダル
①ダンパーペダル
②マフラーペダル
③ソフトペダル

今回ご紹介していくペダルの名称は、家庭でもよく使用されるアップライトピアノの名称を基本としてご紹介します。

余談ですが、昔製造されたピアノにはペダルが2本しかついていないものがあります。

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アップライトピアノの3つのペダルの役割を知る

ピアノのペダルにはそれぞれ意味があり、その役割は異なります。
今回は、知っていると役立つピアノのペダルの役割をご紹介します。

①ダンパーペダル(右)

ダンパーペダルを踏んでいる間は、指を鍵盤から離してもその直前で弾いた音が鳴り続けるため、弾いた音を長く持続させることができます。

ダンパーペダルはピアノを弾く上で最も多く使用するペダルで、ダンパーペダルがないとピアノの表現の幅は狭まってしまう程、とても重要な役割を果たしています。

ちなみに、ダンパーペダルはラウドペダルとも言われますが、決して音が大きくなるわけではありません。

ダンパーペダルの演奏ポイント

音が鳴り続けることになるので、新しい音を鳴らそうとすると、足をペダルから離し、新しい音と混ざらないように注意しないといけません。

ペダルから足を離すタイミングがずれると、前の音と新しい音が混ざってしまい、綺麗な音にならないので、足を離すタイミングをつかむことが重要です。

いつ使うのかを楽譜のマークで見る

出典:ピアノのペダル記号

上記のようなペダルを踏むマーク、ペダルを離すマークが楽譜上に出てくる場合は、ダンパーペダルを踏む・離すことを意味します。

②マフラーペダル(中央)

中央にあるのがマフラーペダルで、演奏するときに使うことが滅多にないペダルです。

通常、アップライトピアノについているマフラーペダルは消音機能がついています。そのため、消音ペダルやミュートペダルとも言われます。

マフラーペダルを踏むと、ハンマーと弦の間にフェルトが入ることで、音量がとても小さくなり、音が気になる時間帯に練習する場合にもその効果を発揮します。

昔は、このマフラーペダルはついておらず、2本のペダルがついていました。しかし、ピアノを練習する環境が変わってきたため、消音機能がペダルに組み込まれたようです。

※グランドピアノのマフラーペダル(ソステヌートペダル)はアップライトピアノの機能と全く異なり、1音だけを長く伸ばす機能になります。 マフラーペダル(ソステヌートペダル)を踏んだタイミングで押した音が長く伸び続けます。

③ソフトペダル(左)

一番左についているペダルはソフトペダルで、別名を弱音ペダルとも言われます。 ソフトペダルは、言葉通り音を小さくする効果があります。

アップライトピアノのソフトペダルを踏むことで、ハンマーの位置が弦に近づき、高い位置からハンマーが弦を叩くことになるため、音量が小さくなります。

ソフトペダルを踏みながら鍵盤を押すと、鍵盤が通常のように下まで下がらず、鍵盤を押す深さが浅くなります。音は小さくなりますが、鍵盤が硬くなったような感覚になり、いつもよりも弾きにくさを感じると思います。

※グランドピアノの仕組みはアップライトピアノとは異なります。
グランドピアノのソフトペダル(シフトペダルと呼ぶ)を踏むと、ハンマーが右にずれて、ハンマーがたたく弦の数が少なくなるので、音量が小さくなるという仕組みになっています。

上手なペダルの踏み方

今回は演奏でよく使われるダンパーペダルの踏み方をご紹介します。 ダンパーペダルは右足を使ってペダルを踏みます。

初めは、鍵盤を弾く手とペダルを踏む足の動きがややこしく、タイミングやコツをつかむまで難しく感じるかと思います。

ピアノの曲の表現の幅を増やすためには、ペダルの踏み方は大事な技術なので、慣れるまではゆっくり練習して、頭で考えずに自然とペダルを弾いていくことを目的に練習してみてください。

かかとをつけた状態でペダルを踏む

ペダルを踏むときはかかとをつけた状態で踏みます。
足の指で踏むのではなく、親指の付け根の辺りで踏むことを意識してください。

かかとを床につけないままペダルを踏むと、右足全体に変な力が入ってしまうので、必ずかかとをつけた状態で踏むように癖付けてください。

力を抜いてリラックスして踏む

ペダルを踏むことに集中していると、どうしても力が入ってしまいがちですが、リラックスしてペダルを踏むことが大事です。

ペダルを踏むだけでもピアノの中の弦が動き、音がします。 力強くペダルを踏んでしまうと、肝心のピアノの音にペダルを踏む雑音が入ってしまいます。

力を入れずに踏んでも、きちんとペダルの機能は果たすので、できるだけ力を抜いてリラックスして踏むように心かがけてください。

音を鳴らしてからペダルを踏む

通常ペダルを踏むタイミングは、鍵盤の音を弾いた後です。 タイミングをつかむまでが難しいと思いますが、以下の3ステップを何度も練習してペダルを踏むタイミング、指を離すタイミングをつかみましょう。

【3ステップ】

  1. 1.弾く
  2. 2.ペダルを踏む
  3. 3.指を離す

タイミングについてわかりやすく紹介してくれている動画があるので、確認してみてください。

【豆知識】子どもはどうやってペダルを踏むのか?

かかとを床に置きながらペダルを踏まないといけないとご説明したのですが、足の届かない子供はどのようにピアノを演奏するのでしょうか。

ある道具を使うことで、背の小さな子供でもペダルを踏んで演奏することができるようになります。
その道具とは、「ピアノ補助ペダル」です。

ピアノ補助ペダルは、ピアノのペダルの上に台を重ねて置くことで、台の上についているペダルを踏んでも、ペダルを踏んでいるのと同じ機能を果たします。 小さい頃からピアノを練習する子は、このピアノ補助ペダルが必須ですね。

また、このピアノ補助ペダルについているペダルも、消音機能のマフラーペダルがない、2本のペダルになっています。

まとめ

ピアノのペダルについての理解は深まりましたでしょうか。

ピアノのペダル使いは、初心者は誰しもがぶつかる壁です。

右手と左手でも違う動きをしていることに加えて、足も動かさないと!と混乱してしまいますが、『上手なペダルの踏み方』でご紹介したポイントでゆっくり練習してみてください。

一度慣れたら自然とペダルは踏めるようになるので、焦らずタイミングをつかむようにしましょう。

ピアノ初心者の方はこちらの記事を参考にすると、練習の効率が上がりやすくなります。

ビギナーズ編集部 /
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